【名探偵コナン】冷たい時雨は暖かくなるか。 (ページ41)

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３９話ページ41

「……何処まで行く気なの……」
「黙ってろ」

ジンは何処かの部屋へと、向かっているのだろうか。

それにしても。

銃も刃物も無いのなら、どうやって、逃げ出そう。かなり難しくなる。

ジンは強いし、ベルモットも。
バーボンだって。ウオッカはそうでもないけど。

「(どうしようか……)」

誰かに連絡をしようか。
誰にしよう。

……あたし、そんなに連絡先とか交換してなかったや。

すると、部屋に着いた。

扉を開けて、ジンが私を中へと無理矢理入れた。

なにも物がない部屋だった。

「ジン。なにか、するつもりでしょ。
なにをするの」

「教えても無駄なことだ。どうせ、
すぐにお前は

死ぬんだからなァ」

楽しそうにジンは、口角を上げた。
そして、扉を閉めた。

でも。多分別の部屋で、此方を見てるだろう。

マジックミラーと言うものだったっけ。
多分。

「………」

正直、死ぬのがそんなに恐くない。
なんだろう

大丈夫だ。みたいな、安心感しか無いのだ。

あとは、どうでもいいかなとか。
死んでも生まれ変われるし。とか

客観的な立場であたしは考えている。

ああ、でも。
大好きな人に、逢いたい。