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38話 ページ40

Aside

「会いたかったぜ、キャロル。
組織から逃げるなんて、薄情な女だなァ」

縄で手首を拘束されて、天井から吊るされている。

足は付いてるけど。
手首が痛い。

「あたしは……別に、会いたくなかったけど」
「そんな事が言える立場か?」

「俺に従順だったお前に、俺は裏切られて、
悲しかったんだぞ」

「……嘘つけ」
「はは。裏切られた理由、今でも覚えてるぜ」





「キャロル……お前……なぜ、裏切った」

「理由を、最後に教えてあげる」

その光景はとても、
心地がいいものじゃなかったわ。

けれど、あちこちに銃弾で撃たれたジンを見て、冷たく言ったのだ。


「犬は必ず……一度は、飼い主に噛むの」





「一度は、ってことは、まだ噛むんだろう?」
「ええ。よく覚えてるのね」

「愛してるからなぁ、お前を」

嘘つき。

貴女はあたしを犬としか見てないくせに。
あたしも、貴女なんか愛してはなかったけど。

「ねぇ。キャロル。貴女はスパイなの?」
「ベルモット……」

一番嫌いな女。

「んなわけないでしょ。スパイみたいな、
コソコソしてる奴をあたしが、始末する役割だったのに」

「それで、ノックじゃない可能性は無いわよ。お馬鹿さんね♪」 「……ムカつく」

と、ベルモットを睨んでると、

「まあいい。キャロルを降ろせ」

「あ、兄貴!?」
「いいから、降ろせ。ウオッカ」

強い迫力に、ウオッカはあたしを降ろした。手首の拘束は外さず。

ジンが、あたしの手首を掴んで、言う。



「ついてこい」

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設定タグ:名探偵コナン , 赤井秀一、恋愛   
作品ジャンル:アニメ
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暁の雨 - Aliceさん» ありがとうございます! (2017年6月26日 18時) (レス) id: e8dddc3b1a (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 続編おめでとうございます (2017年6月24日 9時) (レス) id: 1a1e66043f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:暁の雨 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2017年5月8日 7時

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