34話 ページ36
Aside
「……ん」
あ……寝ちゃったんだ。涎、ソファに付いちゃった。
ごめん。コナン。
「今は、5時17分ね。そろそろ、帰ろう」
また明日来よう。
彼はいなくなっても、彼が暮らしてた形跡はあるんだ。
寂しさは……それで埋まるでしょう。
玄関のドアノブに手を掛けて、回して、外へと足を踏み出す。
すると、あたしに掛かる大きな影。
見上げると___
「ばっ、バーボン……!」
「こんにちは。キャロル」
しまった。
コードネームで呼んでしまった。
でも、バーボンもあたしを、キャロルと呼んだ。
なら、あたしに気付いている。
逃げなきゃ。
ジンにあたしを、引き渡すつもりだ。
慌ててベルトからナイフを取りだし、バーボンへと……
「っ」
が、バーボンに手刀を喰らった。
カランッと、手からナイフが落ちる。バーボンはあたしを抱き抱え、言った。
「おかえり。キャロル」
と。
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暁の雨 - Aliceさん» ありがとうございます! (2017年6月26日 18時) (レス) id: e8dddc3b1a (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 続編おめでとうございます (2017年6月24日 9時) (レス) id: 1a1e66043f (このIDを非表示/違反報告)
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