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33話 ページ35

今朝方、シンイチの家に行った。

やはり、彼はいなかった。
出ていったのだろう。

昨日のうちに。

「……聞きたいことが、あったのに」
そう言って、ソファに座る。

聞きたいこととは。

「どうして……あたしが、キャロルだってことに、気が付いてたのか」

なにも言ってなかったはず。

バレるような行動でもしたのかしら。
見に覚えが無いけれど。

「……ごめん」

アカイ。
別に、貴方を責めたかった訳じゃないの。

どうすればいいか、わからなかっただけ。

家族が殺されて、あたしはどの反応をすればいいのか、そんな焦りで。

でも、

ほんとは責めたかったのかもね。
都合のいい言い訳ばかり、飽きないわね、あたし。

それでも……アカイ。

あたし、
まだ、

あなたが、好きなのよ?


__……なんて思っても、その言葉は一生彼に届かないでしょう。



NOside


『どう?見つかった?』
「ええ。すぐそばに、いましたよ」

高層ビルの裏路地で、男が、女と電話をしていた。

『なら、すぐ連れてきなさい。ジンが、もうお怒りなんだから』

「ふふ。心配してくれてるんですか?」
『早くしなさい』

そして、言う。


「わかりましたよ、___ベルモット」


『任せたわよ、___バーボン』
酒のコードネームを。

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設定タグ:名探偵コナン , 赤井秀一、恋愛   
作品ジャンル:アニメ
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暁の雨 - Aliceさん» ありがとうございます! (2017年6月26日 18時) (レス) id: e8dddc3b1a (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 続編おめでとうございます (2017年6月24日 9時) (レス) id: 1a1e66043f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:暁の雨 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2017年5月8日 7時

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