25話 ページ27
「どうしたの?大丈夫?」
と言ってきた、ヤエの手を掴む。そして、言う。
「ど、どうして……」
「え?」
「どうして、"ひかり"を孤児院なんかに入れたの?」
ヤエは目を見開いた。それから、
「なに言っ……ま、まさかひかり、なの?」
「答えてよ」
ぐっと掴んでいる力を強める。
「なんで、入れたの……なんで、なんで、ひかりをあそこに?
ひかりが、18年間苦しんでたのに、なんで貴女は迎えに来なかった!」
「ひかり……!それは、ここでは」
「答えてよ!」
「答えろ!」
あたしはベルトから刃物を取り出した。
「あなたは、ひかりを……本当に大好きだったか?」
「大好きよ!今でも!ああ、ひかり。やっと、会えた……!」
近付こうとするヤエに刃物を向ける。
「来るな!」
周りはざわざわする。
子供が、大人に刃物を向けていたら、そうなるだろう。
「……大好きなら、どうして実験を?」
「っなぜ、それを」
嘘がバレたような八重の顔を見て、Aならぬ、ひかりは
「………」
眼から光を失ってしまった。
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暁の雨 - Aliceさん» ありがとうございます! (2017年6月26日 18時) (レス) id: e8dddc3b1a (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 続編おめでとうございます (2017年6月24日 9時) (レス) id: 1a1e66043f (このIDを非表示/違反報告)
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