18話 ページ20
「今のとこ、なんの副作用も無いけど……」
「注意はしておいた方がいい。戻ってしまう時が、肝心だから」
そうだ。
あたしもシェリーと同じ、組織から逃げた。組織も抹殺しようとしてくる。
「あ、コナン君達だ!」
「んあ?」
コナンと同じように振り向くと、女がいた。大人の。
それと、男。
でも、何故だろうか。
彼には見覚えがあるのだ。忘れてはいけない、大切な存在。
「梓さん!どうしてここに?……安室さんも」
コナンが、少し声音を変えた。
と言う名前には聞き覚えは無いが、コナンがこのような態度ならば
なにか、こいつは危険な存在なのか?
「君は見たことない子だね」
気が付くと、目の前には顔があった。じっと見つめてくる蒼い瞳。
「あたしは最近、知り合ったの。でも、探偵団には入ってないから」
「へぇ。そうなんだ……」
しまった。怪しませたか?と言うか、さっきの質問は
いつ頃、あたしがいなくなったか計算して、あたしを見つけようって質問の意味?
なら、さっきのはヤバかったかも。
「僕は安室透。君の名前は?」
「……刀条、蓮佳(トウジョウレンカ)」
「……よろしくね」
あたしは偽名を名乗った。でも、その名は本当にあるもの。
その人物は、存在してる。あたしと知り合い。
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暁の雨 - Aliceさん» ありがとうございます! (2017年6月26日 18時) (レス) id: e8dddc3b1a (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 続編おめでとうございます (2017年6月24日 9時) (レス) id: 1a1e66043f (このIDを非表示/違反報告)
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