12話 ページ14
「離してってば……!」
そう言って抵抗するが、無意味。
大人だし、男だし。
と言うか……どうしてスバルが
あたしが被害に遭ったと知っているわけ。あたしは、誰にも話してないのに。
すると、扉を開けた。
その部屋に入って、あたしを投げ捨てた。
「っ」
着地しようとしたが、彼女の身体を迎えたのは、痛い床ではなく
柔らかいベッド。
体が暫くバウンドして、理解が追い付く。
「!……ぁ。あたしは……本当に、反省してる。だって、アイ達に危険が及ぶかもしれな__」
彼女の言葉を遮って、昴が言った。
「そう思ってましたか?本当に」
「……どういうこと」
「誰か、知人を捜すことに集中しすぎて、周りが見えなかったはず」
こいつ。
「さっきから……、知ったような口聞いてるけど。あたし、貴方にそんな話を一度もしてない。
被害に遭ったことだって……なぜ、知ってるの?」
「………」
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暁の雨 - Aliceさん» ありがとうございます! (2017年6月26日 18時) (レス) id: e8dddc3b1a (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 続編おめでとうございます (2017年6月24日 9時) (レス) id: 1a1e66043f (このIDを非表示/違反報告)
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