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9話 ページ11

Aside

「おはよう。と言っても、もう夜だけど」
「……シェリー?」

なぜここに……と言うか、ここはスバルの家ではなかった。

博士の家だった。

連れてこられたのか。

「今日……帰ってきたとき、携帯に知らないアドレスがあったから、電話した」

「そう。で?」
「……電話に女性が出た」

「その声を聞いた瞬間、動機が早くなって切った」

女性が誰か、未だに分からない。
でも、あたしはあの声……

聞き覚えがある。

「知り合いに間違いはないでしょうね」

「ええ。……あ」
「どうしたの?」

ベッドから起き上がり、コートを着る。
「ちょっと、A!」

「出掛けてくる」
「何いってるの。こんな夜に!」

「散歩してくる。いい?」
「ダメに決まってるでしょう!?」

声を荒げるほどでもないのに……。ジン達に見つかる、リスクが高いから?

「いってきます」
「なっこら!」

窓から飛び出す。

シェリーは、研究者だったので、運動神経はあたしには劣る。





繁華街。
そこにあたしは来ていた。

それは、ライの情報を集める為に。そう言えば、日課だったのにと思い出したのだ。

子供の姿なら、話し掛けやすいし、話し掛けられる。

「お嬢ちゃん。迷子かな?」
さっそく来た。

「うん。パパとママとはぐれたの……おじちゃんは、ママ達の……知り合い?」

そこで、足をもじもじとさせ、スカートを上へと上げさせていく。

男は目が釘付け。
でも、そのもうすぐ見えると言う所で、止める。

「あのね、それとね、あたし、人を捜してるの」

「うんうん。誰かな?」

「男の人!髪は腰より下くらい、目の下に隈みたいな模様があって、ニット帽を被ってるの」

うーんと唸り考える男。そして

「ああ、何年か前に、そんな男を見たよ」
「!最近は?」

「見たよ。でもー、前と違って、髪は短髪になっていたなぁ。お嬢ちゃんの捜してる人かい?」

ライ。

でも、短髪。本人じゃないかも。
けれど、探す手掛かりは突き止めた。

「ありがとう、おじちゃん。じゃあね!」
と言って、背を向ける。


___が


「おっと。ちょっと、待った」
「………」

ひょいっとあたしを持ち上げた。

「お嬢ちゃんは、おじちゃんのタイプなんだー。来てくれるかな?」

「……お断り。あたしには大事な人がいるの」
「ははは。忘れさせてあげるよ」


「がぁっ」
そこで、男はあたしを殴った。


____快楽でね。

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設定タグ:名探偵コナン , 赤井秀一、恋愛   
作品ジャンル:アニメ
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暁の雨 - Aliceさん» ありがとうございます! (2017年6月26日 18時) (レス) id: e8dddc3b1a (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 続編おめでとうございます (2017年6月24日 9時) (レス) id: 1a1e66043f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:暁の雨 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2017年5月8日 7時

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