本編3話 byアイル ページ10
雅side
月1回の風紀委員会が終わり、今日も俺の猫かぶり日々が幕を閉じる。
俺は加藤雅。
こー見えても日本三大妖怪のうちの一つ、酒呑童子なんだぜ?
なんて、言われてもわかんないと思うから検索でもしてくれ。
面倒くさい今世でこんな面倒くさい猫かぶりをしているのも、ただの遊びだ。
勿論、恋愛をする気などさらさらない。
ただ、この辺りにも妖怪やら半妖やら巫女やらはいるようで。
幼馴染みの一人、橋下論というやつは、俺の眷属である鬼だ。
その気になれば助けてやれるし、命令もできるが、生憎そんな面倒くさいことをやる義理はない。
薄情だって?その通りだよ。←
あとは、半人半妖姉妹、美音時留洟と美音時留雫。
半人半妖なんて、俺たち純血の妖怪、しかも俺のような山一つ収める大妖怪にとっては、迷惑極まりない存在だ。
あとは…紅月陽向が巫女だ。
上で言ったヤツらは陽向を警戒してる、まあ当然だが。
俺?俺はそんなことしなくていいんだ。
だって絶対バレないし、その辺の巫女に封印されるほどヤワじゃない。
これでも日本三大妖怪だ、メンツってもんがある。
ま、この話は置いといてっと。
今日は暇だし、飲みに行く予定もないから、久々に彩んとこに遊びに行くか。
立花彩は、俺が溺愛する可愛い妹みたいなものだ。
勿論、恋愛的に好きな訳では無いが。
あれでも人間だからな。
さ、帰ろうっと。
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