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本編16話byアイル ページ23

「よーう、烏の旦那☆」

ヘラリと笑って手を振る。
すると、すっげぇ不機嫌顔の男が現れた。

「黄昏時じゃない旦那はまたイケメンだねぇ」
「黙れ。」
「おー怖。なに?迎えにきてくれたわけ?」
「さっさと行くぞ、瓢箪の酒が待ってる」
「俺が持ってるんだけどね!?」

男にしては長めの青みがかった黒髪を後ろで束ねるその男は、何を隠そう俺と姉さんと同じ日本三大妖怪の一体、大天狗だ。

旦那は人気のない森に入っていく。
日が傾き、森は赤く照らされた。





「はーあ、すっげぇ久しぶりな、大江山!」

俺は大きく手を広げ、深くため息をつく。

その瞬間、ボフンと煙に包まれ、俺の姿が変わった。

青い袴の上に赤い袢纏(はんてん)を羽織っている。

目尻には赤い紅が塗られ、蒼い角が頭から生えている。

そして手には、煙管が一つ。

これは酒呑童子、俺本来の姿。

一方旦那は神社の神主のような格好をしている。

背中からは黒い烏の翼が生え、頭には天狗らしく頭巾(ときん)が乗り、手には強風をおこす団扇が握られていた。

「いやぁ、人間の旦那も良かったが、妖怪の旦那はまた良いねえ、そそられるねえ。」

「貴様の首を叩ききってやろうか?いつかの祓い屋がやったように。」

「えーそれだけは堪忍。もっと酒呑みたいし、面白いもんも見つけたんだ。」

「仮にも億と生きる酒呑童子が言う台詞か。」

「億!?億いっちゃう!?まだ日本完成してないよぉ、今何世紀か考えてよぉ」

「言葉のあやだ、阿呆が。」

「馬鹿までは許すが阿呆は許さんっ!」

「早くしろ、間抜け。狐が待っておろうに。」

「ちょっとー、酒持ってんの俺ってこと忘れてない?」

「お前は独りじゃ呑まんくせに。」

ふっと笑った旦那をギロリと睨みつける。
あーそーですよ、寂しがり屋さんですよーだ。

「早く来い、童子。」

「今行くよ……烏。」

昔のような呼び方を懐かしく思いながら、俺は旦那と歩いた。

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桜羅@雪松(プロフ) - 南さん» 本編始めちゃいましたけど、途中カラでよければ設定書いて下さい! (2017年9月8日 17時) (レス) id: 4e603903c5 (このIDを非表示/違反報告)
星月 - すいません、参加したかったんですけど、無理そうでした!!自分の作品で手一杯なの忘れてました(汗)すいません。 (2017年9月6日 19時) (レス) id: c3425be62a (このIDを非表示/違反報告)
桜羅@雪松(プロフ) - 大丈夫ですよ!一緒に頑張りましょう!! (2017年8月31日 20時) (レス) id: 4e603903c5 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 桜羅@雪松さん» ごめんナサイ・゜・(つД`)・゜・スマホ没取されてて妹のケータイから来ました!スマホ返してもらってから更新がんばりますので頑張って下さい!! (2017年8月31日 20時) (レス) id: d49b5a64c3 (このIDを非表示/違反報告)
桜羅@雪松(プロフ) - こんなさん» 参加しますか?← (2017年8月29日 12時) (レス) id: 4e603903c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪玉の中に咲いた桜 x他5人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年8月25日 21時

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