【stpr】桃のゼリー【桃】

第５桃 【苺の王子様】 ページ6

めっちゃ若く見える




さとみさん「ありがとうございます、と言う事は年下…？」




『はい、あっ…自己紹介しますね、私の名前は儚木A、25歳の何処にでもいるOLです』




「何処にでも居ないでしょ…」




『…！……？』




私が自己紹介を終えると、何かに引っかかったのか、連れさんが少し笑いながら言った




「だってさとみくんがひ…」




さとみさん「ほら…！ころんも自己紹介しろっ！」




急に話を遮るように、さとみさんが声を上げた




「あぁはい…えっと…僕の名前はころんです、歳はAちゃんの一個下です」




あっ…もうちょっと年下かと思った、それに顔と同じ様に可愛らしい名前




でも、サラッと"ちゃん"付けで呼ばれた？




全然良いんだけど、なんか恥ずかしいな…




さとみさん「お前、"ちゃん"付けとか馴れ馴れしいぞ？」




『大丈夫ですよ…！ちょっと恥ずかしいですけど…ころんさんが呼びたい様に呼んで下さい』




ころんさん「『ころんさん』!?」




『…？えっ…？』




ころんさん「『ころんさん』なんて初めて呼ばれたわ…！」




さとみさん「そんな堅苦しく呼ばなくて良いよ、Aさんの方がころんより年上なんだし敬語もなしで」





『あぁ…分かりました、じゃあ…ころんくん…？』




ころんくん「あ…///うん、宜しくねAちゃん」




『こちらこそっ』




さとみさん「………」




…？ふと視界に入ったさとみさんが…




少し暗い顔をしていた




声をかけようかと思ったら…




〜♫




『あっ…』




さ/こ「あっ…/えっ…」




この声…




私はモニターの方に視線を向ける




流れていたのはやっぱり、苺の王子様達の曲だった




初めて聞いた曲だけど、歌い始めがピンク髪の人だったから気付けた




これも雰囲気が違う曲だなぁ…




絵柄が違うし、テンポも良い、皆それぞれの部屋で王子様の椅子みたいのに座ってる




この曲も好きかも…




ころんくん「知ってるの…!?」




私はころんくんの声で我に還る




『ご、ごめんなさいっ！最近知ったばかりたけど、凄く歌が上手いから好きになっちゃって…ここのカフェ良く流れるの』




ころんくん「ほお〜ん…」




ころんくんを見ると、何処かニヤニヤとした表情を浮かべていた




隣にいるさとみさんも不思議そうにしてる




ころんくん「ねぇ、この後暇？」




『えっ…？特に用は無いです』




帰ってゴロゴロする予定だったし…

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