【stpr】Mafia Princess 【紫】

Episode１２【望み】 ページ14

…ん!?




『もしかしてボス！私の事を心配してくれてるんですか!?』




キョトンと目を開くボス




あれ…？違っ…




ボス「当たり前でしょ？」




『あ…』




ボス「自分の大切な人を心配するのは当たり前でしょ？何かあったらすぐに助けに行くけど…」




少し声のトーンが落ちるボス




『…！大丈夫ですよ、ボスは車で待ってて下さい、ころんもいますしすぐに終わりますから』




ボスが侵入すればこんな任務屁の河童




だけど…ボスの顔、姿、声、特徴、シルエット、何も知られてはいけない




唯一バレてしまったボスの髪色以外は隠さなきゃ…




ボスは綺麗な紫色の髪をしている




他のマフィアグループや、うちの猫ちゃん達はボスの事をＶと呼んでる




VioletのＶなんだって、オシャレだけど正直ボスの体の一部がバレた事が、私は嫌で仕方なかった




私達はボスの手となり、足となり、目となり、耳となり、声となり、肌となる




ボスが車を降りる必要はない




ボスはたまに、「指示出してばっかでごめんね」と言う、けど…そんな事気にしたこともない




その指示はボスの望み、ボスが望めば、一言私に言えば、私は何だってする




ボスの望みが私の望み、ボスの望みを叶える事も私の望み




それに、今更人を○す事に抵抗感はないし、逮捕されても○されても良い




私はボスが好きだから、愛してるから




ボスが笑顔になるなら、幸せになるなら…




私は何だってする




依存してるのかも知れない、狂ってるのかも知れない…




けどそれで私は幸せなの、だから…




ボス「ありがとう、夕方から頑張ろう」




『はい、ボス』




これからも愛させて下さいね…私のボス…




ーーーーー
ようやくお楽しみの時間が来た




ドレスを来て、髪を編み込み、メイクをして、アクセサリーをつけた




完璧な社長夫人だっ!!




コンコン…




ガチャ…




ノックしてから返事を聞かずに開ける、これは…




ジェルだな…




ジェル「お迎えに上がりましたよ、お姫様」




ほらね〜！




『あらどうも…ねぇねぇ綺麗？』




くるっとジェルの前でターンする




ジェル「最初から『綺麗？』って聞く辺りな…まぁ事実やけど」




『フフ…ありがとう』




私はジェルと部屋を出てエレベーターに向かった




ーーーーー
バーの外には車が止まっていて、皆もう乗り込んでいた

Episode１３ 【出陣】→←Episode１１【作戦＆準備】

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
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