【stpr】Mafia Princess 【紫】

Episode１１【作戦＆準備】 ページ13

そんなクズが開くパーティーなんて浮かれたものじゃないけど、更にめちゃくちゃにしてやる…




今回の作戦はこう…




1、さとみくんの運転する車で会場に向かう




2、私ところんは社長とその妻って設定でパーティーに参加する、莉犬とジェルもパーティーに参加する




3、そして莉犬とジェルが社長の気を引いてるうちに、私ところんで社長室に侵入する




4、その間、ボスとさとみくんとるぅとは車で待機




5、るぅとを通じてボスが指示を出してくれるから、それに従って馬鹿真面目なアイツがご丁寧に情報を全て詰め込んだUSBメモリを奪う




6、最後に莉犬達を引っ張り出して車に乗り終了




ボス「理解出来たね？」




A/莉/こ/る/ジ/さ「はい、ボス」




ボス「うん、それじゃあ解散…！」




またボスが手を叩くと、私達はバラバラに部屋に戻った




ーーーーー
パーティーは夕方に開かれる、正直その間する事はあまり無いけど、ドレスの用意くらいはしておこう




クローゼットから、もう何度もお供してる藍色のドレスを取り出す




スカート部分パール加工が施されていて、腰に黒いコルセットベルトがついた丈が短めのワンピースドレス




首元にはビジューがついていて華やかなイメージ




本当のパーティーに行くなら、タイトでスリットが入ってるようなドレスが通だけど、流石にそのドレスじゃ動きづらい




潜入中にビリッ！とかなったら泣いちゃう




ボスに相談したら、このドレスを贈ってくれた




だから色んな意味でこのドレスが好き




私は綺麗にドレスをベッドの上に広げて、部屋の扉に手をかけた




ーーーーー
ガチャ…




ガチャ…




『あっ…』




こ「あっ…」





丁度目の前の部屋からころんが出てきた




後で着替えるのが面倒なのか、もうスーツに着替えてる




『男の子は良いよね、スーツで良いから』




こ「そう？まぁ…でもそうかもしれない」





自分の服を見ながら言うころんに、『頑張ろうね〜』と手を振り大部屋に入った




ーーーーー
部屋には、さとみくんところんとジェル以外がいた




扉を閉めて歩き出すと、ボスが私に手招きした




『何ですかボス？』




ボス「今日の任務なんだけど、多分分かってるかな…？灰羽の事…」




少し眉を下げながら言うボス




『クズ？』




ボス「あっ！そういう事もあるんだけど…！…灰羽はね…女好きなんだよ…」




あぁ〜なんか聞いた事あるかも…って…




…ん!?

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