【stpr】Mafia Princess 【紫】

Episode１０【次なるネズミ】 ページ12

そんな事を考えていると、部屋の扉が開いた




ジェル「おかえりさとみくん…えらい痩せたな…この10分間で…」




さとみくんの全身を見ながら言うジェル




さとみくん「A、ごめん…俺が悪かった」




『あっ…ううん、私も昨日飲むの止めなかったし…私こそごめん』




なんか…こんなにおとなしく謝るさとみくんなんてレアだな…




ボス「ちゃんと謝った？」




廊下からボスが入ってくる




さとみくん「はい…」




ボス「お酒もほどほどにね？」




さとみくん「はい…以後気をつけます…」




ボス「うん、じゃあ皆、大部屋来て」




ボスが笑った、良かったねさとみくん




私達はさとみくんをいじりながら大部屋に向かった




ーーーーー
いつもの様に、真ん中の椅子に足を組んで座るボスの前に並ぶ




ボス「今日のネズミは大事だよ」




「大事」…




ボス「今度"GrayFeather"の社長がパーティーを開くんだ」




「GrayFeather」!?




アイツらは表向きは良い顔だけど、裏では犯罪レベルの悪事を働いてる只のクズ達だ…




ボス「それでね、そのパーティーは社長のお屋敷直々で開かれる、どういう事か分かる？」




えぇ…勿論…




『パーティーに忍び込み、お屋敷を捜索して奴らの裏を暴く』




ボス「御名答、だからまず色々役目を決めなきゃいけない」




ボスは立ち上がって一歩前に出た




ボス「まず運転手はいつもどおりさとみくん」




さとみくん「はい」




ボス「そしてるぅとくんは俺と車に残る、指示を出したりパソコン作業をして貰うからね」




るぅと「はい」




ボス「そしてAところんは中で探索してもらう」




『あっ…本当に一緒の任務になったね』




ころんの方に微笑むと「確かに」ところんも笑った




ボス「そして、莉犬くんとジェルくんはA達の為に囮になって貰う」




莉/ジ「はい」




ボス「じゃあ作戦会議ね」




ボスが手を一回叩き、私達はソファーに座った




ターゲットであるネズミは、"GrayFeather"という会社の社長、灰羽劉志(はいばねりゅうじ)



海外輸入や、商品開発に携わっている会社だ




まぁまぁ大きくて儲けもあるだろうけど、社長の中年おっさんはクズだ




気に入らなければ○す…そんなようなやつ




そんなやつが子供も使う商品を売って、お金を稼ぐなんて許せない




そんなクズが開くパーティーなんて浮かれたものじゃないけど、更にめちゃくちゃにしてやる…

Episode１１【作戦＆準備】→←Episode９【変○露○狂】

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