【stpr】彦星の裏切り 【赤】

６話【お買い物】 ページ7

一口食べた瞬間、お口が天国になった




『美味しい〜！』




そう言いながらまた一口食べた




莉犬くん「本当好きだね、オムライス」




莉犬くんも一口、二口とスプーンを進める




私は笑顔で頷く




すると莉犬くんも嬉しそうに笑ってくれた




ーーーーー
素敵な素敵なランチが終わって、今はショッピングモールをウロウロしてる




莉犬くん「何見たいんだっけ…？」




『部屋着、ひんやりする部屋着が買いたい』




莉犬くん「分かった」




私は希望に合った部屋着があることを期待しながらお店に向かった




ーーーーー
莉犬くん「ちょっとお手洗い行ってくるから、この辺で待っててね？」




部屋着を見ていると後ろから言われた




『分かった』と返事すると、莉犬くんは足早にお手洗いに向かった




ーーーーー
部屋着も決まり、お会計も済ませた




自分への誕生日プレゼント、早く着たい…




お店の出入り口付近で、壁にもたれかかりながら莉犬くんの帰りを待つ




すると走る足音が聞こえて来て、私も歩みを進める




莉犬くん「ごめん、お待たせ」




『ううん、大丈夫』




そういえば、部屋着に気を取られて忘れたけど…




お手洗いにしては長かったような…




混んでたのかな？土曜日だしお昼すぎだし




そのあとは、また考えてしまった無駄なモヤモヤがなくなるほど楽しく過ごした




ペットショップでわんちゃん見たり、ゲーセンでお金を失ったり、雑貨屋さんをうろちょろしたりもした




気付けば4時を過ぎようとしていた




莉犬くん「そろそろ帰ろっか？」




タピオカを飲みながら歩く彼も、同じ事を察していた




『そうだね』




莉犬くん「お久しぶりのAの家だ〜！」




そう、莉犬くんは誕生日当日には帰らず、明日の朝の電車で帰る




しっかりと"一日"を守ってくれる




『そうだね、早く帰ろっか！』




キュ




『…え？』




突然の手の感触に声が漏れる




繋がれた先には莉犬くん




莉犬くん「手…繋ぐのヤダ？」




私と繋がれた手の莉犬くんは不安そうに聞いた




『そんな訳無いじゃん…！むしろ嬉しい、ずっと繋いでくれなかったから…』




莉犬くん「…！ごめんね、俺も恥ずかしくってさ…でも流石に、半日過ごせばAが好きって方が上回った」




『…！///』




なんだ、そういう事だったんだ




莉犬くん「ほ〜ら、帰ろ？」




私は頷き、莉犬くんに引かれるまま家へと向かった

７話 【誕生日プレゼント】→←５話 【二人の時間】

• 金　運: ★☆☆☆☆
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