ママが帰ってきた！？

NO.26 ページ26

ーーーFsideーーー



サエが一生懸命訴えかける言葉すら

今の俺には響かない.....









少し離れたベンチに

仲良く寄り添い合うカップルの姿を見つけた






太｢幸せそうだよな.........





この4年間.....毎日毎日、
陽月のことだけ考えてきた.....




それが俺にとって
Aのことを考えないようにする為にも
都合良かったんだよ.....




でも気を抜くと.....ｯ


思い出すんだよ.....あいつのこと



陽月に残るあいつの面影すら.....ｯ

キツイ時もある.....っ...｣





久しぶりに出した感情は
とめどなく頬を伝っていく




サエ｢.........太、ちゃん.........｣





太｢どうしてもさ.....幸せそうな

カップルとか家族をｯ.....見ると.....


なんで俺だけ.....って


なんでAは居ないのに

陽月だけ.....って.....



そんな風に考えちゃうんだょ.....ｯ




父親なのにさｯ.....最低だよな.....っ｣





サエ｢......そんなｯ.....ちがｯ...ぅｯ｣

一生懸命横に首を振るサエも


いつの間にか泣いてた....









なぁA.....



お前、こっちにいるってことは
天国にいねーの？



じゃあ俺が死んでも


もしかして会えない？？









俺さ.....









もう.............お前のところに行きたいんだ.....

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