ママが帰ってきた！？

No.3 ページ3

ーーーF sideーーー





太｢おはようございます｣



陽月を抱っこしたまま
不自由な手で
楽屋のドアを開けると

１週間ぶりに顔を合わせる
玉と宮田


ここ最近は
個人の仕事が多くて
なかなかメンバーに会うことがなかった







陽｢っ！ゆーたっ！ゆーたっ！｣




玉を見つけると

俺の腕から飛び降りて

玉の腕の中にダイブする陽月





玉｢ぉお〜ひづき〜っ久しぶり〜｣


陽｢ゆーたー会いたたったー！｣


玉｢【た】が多いな〜笑

ゆーたもひづきに会いたたった〜｣





なんとも緩い2人の再会





宮｢ひーたそ！

とちくんもいるよー！｣




陽｢とちくん、ジュース飲みたい！

ひーちゃん、オレンジのジュース飲むっ｣



玉｢はい、宮田買ってこーい｣



宮｢えー！俺はパシリかよーっ！｣

なんて口では言ってるけど

小銭を数えながら
笑顔で楽屋を出ていく宮田






玉｢あ、ひづき、いーもんあるよ？｣


陽｢いいもんー？｣


玉｢そぅ、いいもん♪

じゃじゃーんっ｣


効果音付きで玉が
大きな紙袋の中から出したのは

陽月が車で抱きしめていた
ひよこのぬいぐるみの
3倍、いや5倍はデカいひよこだった



陽｢きゃー！ひよこさーんっ！｣



太｢え、デカっ｣




大興奮でひよこに抱きつく陽月



大きすぎて

ひづきの身体じゃ持ち上がらない





太｢玉、さすがに悪いって....｣



玉｢ぇえ〜別にこれガヤにじゃないし

ひづきのだもんねー？｣



陽｢ぅん、ひーちゃんのっ！｣







嬉しそうな陽月と

そんな姿を
愛おしそうに見つめる玉





太｢....ありがとな？｣




玉｢だからー、ガヤのじゃないってー笑｣






ガチャ



宮｢ひーたそオレンジのジュース
買ってきたょー！｣



陽｢ひー、ひよこさんと遊ぶから

ジュースまだいらない｣








ガクン

と効果音の付きそうなほど
落ち込む宮田




まったく、

この小悪魔は誰に似たんだかな？

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