65話 ページ17
『凛月が行きたいとこって、原宿??』
「の、どこか」
『どこかってどこ』
「さぁね」
行き当たりばったりで来たのかと計画性の凛月には呆れてしまう。こういうときこそ真緒だ。……凛月を怒ってくれるから。
『でも行きたいとこが原宿って、』
『凛月にしては珍しいね』
『こういうとこ来ないのに』
「……好きかなって」
『え?』
「Aが、好きそうな店、見つけたから……」
あぁ、そういうことかと納得してしまう自分も、凛月が自分のこと考えてくれていたんだと思うと嬉しくなった。
『ふふ、凛月ってば、私のこと考えてくれてたんだ!』
「っ、ち、違うし……!」
私がいじって照れてしまったのか、頬を赤く染める。それもまた微笑ましく思う。
「っ…ここにいたら目立つから早く行くよ」
深く帽子を被り、マスクにメガネ、まさにこれこそ変装ってやつ。………逆に怪しすぎるんだけどな…。
少しくすっと笑い、先に行く凛月を追いかけた。
.
.
『うわっ!めっちゃ好き!!』
「言うと思った」
凛月が連れてきてくれた場所は、
『スイパラー!!!今ちょうどお腹空いてたんだよね〜!』
「え、さっき色々食べてたじゃん」
『色々って何』
「お弁当、おにぎり、まーくんからもらったカフェオレ」
『そんな食べてない』
「…………今気づいた」
「なんで弁当のごはんとおにぎり別々なの」
「普通一緒にす…」
『はいはい、ごちゃごちゃ言ってないで行こ』
色々と私に言いたいことがある凛月を無視してスイパラ入口に入る。すると甘い匂いが店に漂っていた。
「うわ、匂いでも胃もたれしそう………」
『いっぱい食べるぞー!』
「やばっ、なんで来たんだろ」
頭を抱える凛月がいるけど、店員さんが来て私達を席に案内してくれた。
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唏浪(プロフ) - 氷雨さん» コメントありがとうございます!楽しみにしていただいて嬉しいです!🥹オチアンケートのほうもありがとうございます! (2022年12月30日 23時) (レス) id: fde1dd71ac (このIDを非表示/違反報告)
氷雨(プロフ) - 続編おめでとうございます!!楽しみにしてます💙オチアンケも投票しました! (2022年12月30日 22時) (レス) @page1 id: 6b8a2a10b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:唏浪 | 作成日時:2022年12月30日 21時