Crazyな物語 2章

60話 ページ12

『すいません、待たせましたか？』


「大丈夫っす、今来たとこっすか、ら」


『？どうしたんですか、なんかおかしいですか！？』


「あ、いえ。えっと、なんか新鮮だなって思っただけっす！」


『あ〜、ずっとスーツとかジャージとかでしたもんね』


確かにプライベートで会ったことあるのはこはく君とかしかいなと思い返してみる


今思えば、アイドルとこんなことしてていいのかと思ってしまうが、まぁ置いておこう


「じゃあ行きましょ！」


椎名さんが歩きだして、その後を着いていく


「今日、ずっと楽しみだったんすよね〜！」


『パンケーキが、ですか？』


それを言うと椎名さんがえっと、声を出す


「それもそっすけど〜………あー！やっぱいいっす！なんもないっす！」


『そ、そうですか？』


すごい慌てよう


心なしか、椎名さんの耳も赤い


(気の所為？)


まぁいいやと、そのまま歩く


「僕は、何を言ってるんすか…」


『あ、椎名さん！もしかしてここですか？』


「あ、はい！そこっす！」


『おお！美味しそう…！』


二人で中に入ると、いらっしゃいませー！と元気な声が響く


「2名様ですかー？」


「そうっす！」


「席ご案内しまーす！」


お店の人に連れられて、席につく


「こちらメニューです！ごゆっくりどうぞ！」


『美味しそうなのいっぱい！』


「なはは〜目がキラキラっすね！」


それぞれのパンケーキを注文して、待っているとき


椎名さんがふと言ってきた


「この前の燐音くん、どうしたんでしょうね」


『あ〜この前の…』


「………どうせ、嫉妬とかでしょうよ」


『何か言いました？』


「なんでもないっすよ！」



「……宮里さんは、燐音くんやこはくちゃん達のこと、どう思ってるんすか？」


『え？』

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