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40話 ページ41

『美味すぎる…!』


私は燐音さんが買ってきたケーキを頬張っていた


「Aちゃんさ、本当に美味しそうに食べるね」


燐音さんがそう言ってきた


『それこはく君にも言われました』


そういえば言われたな〜と思い返していると


「あれ?Aちゃんこはくちゃんのこと君呼びだったっけ?」


『いえ、昨日こはく君と会ったときに敬語とか堅苦しいからやめてって言われて』


「ふーん」


燐音さんはつまらなさそうな顔をして、頬杖をついていた


『燐音さん?』


どこか遠くを見つめているような燐音さん


不思議に思い燐音さんに話しかけると


「じゃあ、俺っちのことも燐音君って呼んでほしい」


唐突にそんなことを言ってきた


『え?』


「あと、敬語もやめてほしい」


真剣に見つめてくる


『え…と、』


言葉に詰まる


燐音さんがこんな真剣な目をして見つめてくることはなかったから


彼の真剣な目に、つい見惚れてしまう


『わかった。敬語もやめるし、えっと…燐音君?って呼ぶ』


そう言うと、さっきとは打って変わって顔を明るくさせる燐音君


「よっしゃ!」


ガッツポーズをする燐音君


『ていうか、着替えたいから帰ってよ』


なかなか帰らない燐音君


「なんで」


『なんでって…乙女の家に入って何するつもりよ』


「乙女〜?w」


ニヤニヤと笑う燐音君に少し苛つく


『こちとら17の乙女ですけど』


「もう20じゃん」


『うるさっ!』


さっさと着替えたいのに、燐音君が邪魔をしてくる


「どこで着替えんの」


『え?部屋に決まってんじゃん』


(それ以外、どこで着替えんのさ…)←他の場所でも着替えるよね?


「へ〜ねぇAちゃん」


燐音君が話しかけてくる


『何?』


振り向くと真後ろに燐音君が立っていた


『え、何』


私は部屋の前まで来ていて、後ろには自分の部屋のドア


前には燐音君


私は今、ドアと燐音君に挟まれている状態


「……」


じっと見てくる燐音君


その目が私を捕えて離さない


『えっ…と』


うまく言葉が出てこない


すると、燐音君の顔が近づいてくる


顔の横にも腕を置かれ逃げられない状態だ


私は咄嗟に目を瞑る


(何…!?)


そして燐音君が耳元で


「脱がすの手伝ってやろうか?」


そう呟いてきた


『〜〜〜!!??』


私はその色気たっぷりの男の人らしい声に顔を赤くする


『け、結構です!!!』


そう言って、私は部屋を開けて思いっきり部屋のドアを閉めた

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唏浪(プロフ) - 氷雨さん» その気持ちわかります…!私も推しにされるとヤバいです… (2023年1月1日 21時) (レス) id: fde1dd71ac (このIDを非表示/違反報告)
氷雨(プロフ) - HiMERU様の姫抱き最高なんですが???? (2022年12月30日 21時) (レス) @page49 id: 6b8a2a10b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:唏浪 | 作成日時:2022年11月20日 19時

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