30話 ページ31
『美味しかった〜！待っててもらってごめんね！』
クレープを食べ終わるまで待っててくれたこはく君
「全然大丈夫やで！Aはんが美味しく食べてるもんやから、見てて飽きひんかったわ」
『え、ずっと見てたの!?』
見られていたことに気づいていなかったので、驚く
「すんまへん、勝手に見てもうて」
『大丈夫だよ！全然嫌ではないし！』
「ほっか、そんならええわ」
またニコッと微笑むこはく君
私もつられて少し微笑む
(相変わらず笑顔可愛いなぁ)
『それじゃぁ回ろっか！』
私が席を立つと
「あ、Aはんちょっと待ち」
こはく君が声をかけてきた
『どうしたの？』
こはく君も席を立ったと思うと、こはく君の手が伸びてきた
急なことに目を瞑る
こはく君の指が私の頬に当たった
「頬にクリーム付いとったで」
目を開けるとこはく君がクリームを取ってくれていた
『あ、クレープの』
「そやろなぁ」
取ってくれただけなのになんかあるかもなんて、勘違いで恥ずかしかった
『あ、ありが…!?』
こはく君に目をやると、こはく君が私の頬についていたクリームを自分の舌で舐め取っていた
「ん、甘っ」
『ちょ、ぉ！！こはく君何して…!!』
たぶん今の私は顔が赤いだろう
「どしたん？Aはん、そんな慌てて」
そのこはく君はそんなこと気にしないのか、はたまた気づいていないのかキョトンとしていた
『こはく君ってさ天然的な？』
「天然ではあらへんよ？」
(あ、あれか、ピュアみたいなやつか)
『いや、君はそのままでいてね』
「え？Aはん？」
(もういいよピュアで…!!)
私はわかってしまった時点でピュアでは絶対ない
『あれだな、君はユニットでの末っ子的存在だな』
「？末っ子やで？」
『あ、まじの末っ子か』
(なんだろ、この冷静さ)
「ところで、今からどこ行こか」
『あ、ホントだ決めてない』
少しばかり話し込んでしまった私達
どこに行くかも全然決めていなかった
『う〜ん、そうだなぁこはく君はどっか行きたいとことかないの？』
優柔不断な私よりこはく君が決めてくれたほうが早いと思い、こはく君に聞いてみる
「そやなぁ、わしはどこでもええけど、ゲーセンとか？」
『え』
「ん？」
え、こはく君ゲーセンとか行くの？とか思ってしまった
そりゃ高校生なんだし、行きたいとかは思うし…とか色々考えてしまった
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唏浪(プロフ) - 氷雨さん» その気持ちわかります…！私も推しにされるとヤバいです… (2023年1月1日 21時) (
レス) id: fde1dd71ac (このIDを非表示/違反報告)
氷雨(プロフ) - HiMERU様の姫抱き最高なんですが？？？？ (2022年12月30日 21時) (レス) @page49 id: 6b8a2a10b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：唏浪 | 作成日時：2022年11月20日 19時
