#7 不思議 ページ8
空「日本のお金というのは不思議でな、この紙っぺらの方が価値が高いんだ。でこっちの価値が高そうなコインはこの紙っぺらより価値が低いんだ。不思議だよな?」
『はい』
空「Aの国のお金はどんなんだったんだ?」
『……わからないです』
空「あ、そっか、記憶失ってたんだっけ。すまんな」
『いいえ、迷惑などかかってないです』
空「A、俺の事怖いか?」
『いいえ』
空「そうか」
会話がどうも続かなくどう見ても気まずいが遊真やAはそんなこと気にしてる様子もなかった。
ただひたすら気になったことを聞く遊真と、それにただ答えるだけのA。
それでも会話が続くものだから不思議でたまらない。
空「よし、ここで食うか!」
日本のお金にだいぶ慣れ、1人で大好きなハンバーガーを買えるようになった遊真はAの分も一緒に買い、景色のいい場所で食べることにした。
しかし2人にしては量が多すぎるような気がするがそれにツッコミを入れるものは今一緒にいない。
空「ほい」
『……食べても良いのですか?』
空「うん、それはAのだからな」
『わざわざ私なんかのためにありがとうございます』
空「いーよ気にすんなって」
そして2人は心地よい風を浴びながらのんびりとハンバーガーを食べた。
空「これ、美味いだろ!」
『はい、とても』
空「俺もこの国に来たばっかの時初めて食べたのがこれなんだ。だからAにも1番に食べさせてやりたくてさ」
『………』
空「ん?どうかしたか?」
『いえ、なんでも』
空「……なんで嘘ついた?」
『!!』
空「何かあったら気にせず言っていいんだぞ?」
『……その……遊真さんもゲートの向こうから来たのですか?』
空「うん、そうだ。まぁ俺はAとは違って目的があって来たんだけど、今は別の目的でこの国に住んでボーダーやってるって感じだな」
『………すみません』
空「お?なんで謝るんだ?」
『私、わかってたのに……』
空「うーん…よくわからんぞ?」
『すみません……』
空「もう謝るなって。Aは謝りすぎだ。そんなに俺が怖いか?」
『い、いえ!怖くなどないです』
空「これは嘘じゃないんだもんな……Aは不思議なやつだな」
『……すみま「だから、謝りすぎだって」
最後の謝罪は遊真が無理やりAの口を手で塞いだことで防ぐことが出来た。
密かに遊真はAを変えないとなと思っていた。
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パステル☆*°(プロフ) - おんぷさん» ありがとうございます……(泣)頑張ります！！！ (2021年8月3日 15時) (
レス) id: e374720797 (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです…！一気読みしてしまいました(笑)大変だとは思いますが、更新楽しみにしてます！！応援してます！！！ (2021年8月1日 20時) (レス) id: 416a70e64b (このIDを非表示/違反報告)
パステル☆*°(プロフ) - しおりさん» ありがとうございます(；＿；)期待に応えれるよう精一杯頑張ります！！ (2021年4月3日 14時) (レス) id: e374720797 (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 面白くて一気に読んじゃいました！遊真くんの小説あんまりないので素敵な作品に出会えてとても嬉しいです！更新楽しみにしています！ (2021年3月31日 22時) (レス) id: 88ef928d1d (このIDを非表示/違反報告)
コクーン(プロフ) - 遊真は誰とでも仲良くなれますからねw (2021年3月11日 7時) (レス) id: df4dd2fe70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パステル☆*° | 作成日時：2021年3月4日 22時
