#15 意識 ページ16
時刻は午後22時。
玉狛第二のメンバーは明日のランク戦に向けた最終確認を終え、疲れた様子で部屋から出てきた。普段家に帰る雨取や三雲も明日のために今日はここで泊まるらしい。
他の玉狛のメンバーは全員で明日のランク戦を見るらしく、沢山のエールを送っていた。
空「Aも明日見るのか?」
『うん、桐絵さんに誘われた』
空「そうか。ならAに強いって認めてもらえるよう頑張らないとな」
『期待してるよ!』
空「うむ、たくさん期待しておけ!」
それぞれワイワイ盛り上がってる中、明日万全の状態で迎えたいならそろそろ寝るぞ。と冷静な木崎の言葉を聞き、みんな「おやすみなさい」と、それぞれ自分の部屋へ戻って行った。
その流れに乗って自分の部屋へと戻ったA。今日初めて玉狛へ来たというのにそれに比例しないほどのたくさんの思い出が出来たなと、Aは振り返った。
でも、充分疲れたはずなのに、Aは眠りにつくことが出来なかった。どうしてか分からないけど妙にソワソワしてしまう。頑張って目を瞑ったがなかなか寝ることが出来ず我慢できなくなったAは少し外に行こうと考えた。
そして階段を通った時、まだ屋上に行ったことないということに気づいた。
勝手に行っていいのか不安になったがみんな寝てるだろうし静かに行けばいいか……という思いで屋上の扉を開いた。
するとそこには先客がいた。
空「お?Aか」
『か、勝手にすみませんでした!!!』
咄嗟に大きな声で謝ってしまった。夜なのに。みんな寝てるのに。慌てて自分の口を塞ぐが何も意味はない。
空「眠れないのか?」
『う、うん。遊真は?なんでここに……』
空「聞きたいか?」
『……遊真がいいなら』
Aはその時そう聞いたことを後悔した。
なぜなら小さな“悲しみ”を感じたからだ。
空「うむ、いいぞ。じゃあ俺の部屋行こう」
『え?こ、ここでいいよ!』
空「いやいや、さすがにその格好でここにい続けたら風邪ひくぞ?」
え？と自分を見ると確かに2月とは思えない露出度だった。でも異性の部屋に……と妙に意識してしまうAをよそに空閑はスタスタ歩いて行ってしまいそれを慌てて追いかけた。
そして、準備する間もなくついてしまった空閑の部屋。
意識しない……っていう意識を忘れないように意識しよう……
Aの頭の中は既にいっぱいいっぱいだった。
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パステル☆*°(プロフ) - おんぷさん» ありがとうございます……(泣)頑張ります！！！ (2021年8月3日 15時) (
レス) id: e374720797 (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです…！一気読みしてしまいました(笑)大変だとは思いますが、更新楽しみにしてます！！応援してます！！！ (2021年8月1日 20時) (レス) id: 416a70e64b (このIDを非表示/違反報告)
パステル☆*°(プロフ) - しおりさん» ありがとうございます(；＿；)期待に応えれるよう精一杯頑張ります！！ (2021年4月3日 14時) (レス) id: e374720797 (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 面白くて一気に読んじゃいました！遊真くんの小説あんまりないので素敵な作品に出会えてとても嬉しいです！更新楽しみにしています！ (2021年3月31日 22時) (レス) id: 88ef928d1d (このIDを非表示/違反報告)
コクーン(プロフ) - 遊真は誰とでも仲良くなれますからねw (2021年3月11日 7時) (レス) id: df4dd2fe70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パステル☆*° | 作成日時：2021年3月4日 22時
