238話 その頃現代(獪岳side) ページ37
ピロン、ピロン、ピロン、ピロン
何度も何度もメッセージを送るが、アイツからの既読は付かず。
いつの間にか、トーク画面には俺の「何があった」「鬼か?」「受け取れないのか」というような言葉ばかりが並んでいた。
さっきまでは一瞬で既読が付いたのに、明らかに可笑しい_______
その原因は、やはり鬼なのか。
「クッソ......電話もダメかよ.....」
スマホが壊れた、もしくは無くした.......その可能性もなくはないが、鬼に追いかけられていたのなら、有効な説は一つ。
″鬼に追い付かれ、殺された。″
そんなことはないと思いたいが、アイツのことだ。
木の根や地面の凹凸などに足を取られて転けた隙に鬼に追い詰められた、ということも充分に考えられる。(正解)
どうする
大人しく警察に連絡するか?
いや、こんな不確かな情報に取り合ってもらえるはずがない。
しかも、菅野から聞いた話では、俺の他はメッセージが届かないとか。
どうする、どうすれば菅野の安否を確認できる______?
「チッ.......おいカス。起きて、今すぐ菅野と連絡がつくか確かめろ」
「......んえっ!?え、兄貴?えっと、Aちゃんが何って?」
まずは、カスを起こす。(躊躇無し)
それから俺が知っている中で菅野と連絡のとれる人間に頼み、連絡がつくか試してもらう。
とりあえず、菅野と連絡をとるのが最優先。
周りへの説明や詫びは二の次だ。
「ダメだ兄貴、知り合いも確認してもらったけど誰も既読付かないって......Aちゃん、何かあったの?寝てるんじゃなくて?」
「......わからねえから言ってる。おい、伊黒と連絡のとれるやつは?」
......やっぱりか。
誰も連絡がとれず、今どこにいるかもわからない。
しかも完全に今さらだが、俺は記憶持ちの人間の連絡先を一つも持っていなかった。.....いや、当たり前か。関わりねえし。
「さあ、俺は無理だけど.....炭治郎ならできると思うよ。明日頼もうか?」
「嗚呼。俺は今から出かけてくる」
「え?今、3時過ぎだよ!?」
そんな風に止めるカスの声を振り切って、俺は菅野と伊黒の家へと走り出した。
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『ブァッックショォイ!!....ふー、なんだろ』
「噂されているのではないか」
『さあ.....?あ、それよりおんぶ、ありがとうございます!(呑気)』
「気にするな(平和)」
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作者名:セブンス・エイカン x他1人 | 作成日時:2020年5月13日 20時