【鬼滅の刃】皆さん、お変わりないようで。其の陸

237話　そして誤解は生まれ続ける ページ36

「儂の家は狭霧山というんだがな、お前と同い年くらいの子供もいる。そうだ、名前はなんという？」

『え、あ、名前ですか。え、えーっとですね、えーと.......』






狭霧山にいる、私と同年代くらいの........うん、それは誰かなぁ？？(汗)

よしよしと頭を撫で続けてくれる鱗滝さんに名前を聞かれ、私だって普通に答えたいのは山々だ。そう、山々なのだが！


ただほら、あれ.........もしかしたらその子供が、前世の炭治郎と私かもじゃん！？(大声)
　



違うと信じたいっていうか違わなかったら喚き散らすだけなんだけど(醜い)、もしも鉢合わせしたらヤバイと思うのよ私！！

というか、それが違うとしても本名を教えて良いのかがよくわからんし.........




ほら、過去とか歴史を変えたら色々とヤバいって聞くじゃん！！(ありがち)


あるあるじゃん！！！！(映画とかでよく見るやつ)







「....まさか、覚えていない......いや、そもそも名前が....」

『あ、まあ.........えっ？あっいやごめんなさい違います！！名前はちゃんとあるんでその憐れみの目で見るのやめてください！！！(必死)』




「そうか、なら名はなんと言う？」







.........アッ..........(失言)



待ってごめん、やっぱり今のなしの方向でよろしく。嘘だよ嘘。

もー私ったら自分の名前すら覚えてないんですよねー何故か！！あー思い出せないなー何でだろー、やだ不っ思議ー！！！(大嘘)




だがまあ、曇りなき眼で尋ねられてなお下らない嘘を重ねる勇気なんて物も私になく。


でも、う〜ん.............それじゃ、偽名でも使う？いや偽名って言ってもそんなの無いけどね、かの有名な高校生探偵の如く本が近くにあるわけでもないし。(ヤケ)







『(えーとえーと、偽名？なんか適当な語句.....(汗)いや、もう何も思い付かねえなダメだ！！)


　あ、あー、私は.........と、都呂々 飴工(とろろ あめく)です！飴工！』








適当な語句で真っ先に思い付いたのが全部伊黒さん関係とか、我ながら良い感じに狂ってる。(？)
(都呂々＝とろろ昆布、飴工＝飴細工)







「そうか、飴工.....良い名だ。両親に愛されたんだな」

『えっそうですかね......(適当に考えた)こんな名前、そんなに良くないと思いますけど』

「いや、良い名だよ。お前によく似合う」

『そうですか....(自分のネーミングセスを)そんな風に褒められたの生まれて初めてです....』




(((そして誤解は生まれ続ける)))

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