218話 良い子 ページ15
「それで、どこから行きたい？真菰とAで決めて良いぞ」
「ホントに？じゃあ、Aはどこが良い？」
『私はどこでも！真菰ちゃんが行きたいところで大丈夫だよ』
......いや、二人で決めてって言われて一番に私に聞いてくれる真菰ちゃん天使すぎか。()
そんな真菰ちゃんの尊さに思わず天を仰ごうとするも、せっかく冨岡先生が買ってくれた帽子が落ちそうなので無理だった。
この麦わら帽子みたいなやつ、可愛いけどちょっと私には大きいかな？なんかすぐ落ちそう。
まあ、絶叫系アトラクションに乗るのは終盤だと思うから良いけどね。
...............え？終盤でしょ？？？(困惑)
う〜ん、と口に手を当てて考え込むポーズをしている真菰ちゃんを.....しかもその視線が絶叫系アトラクションに向いているところを見て、思わずギョッと目を見開く。
『真菰ちゃん、え〜と......どこにするの？』
いやあの、決して絶叫系がダメなわけじゃないよ.....？違うんだよ？？？(必死)
ただ、ほら、絶叫系アトラクションは大抵が終盤のやつじゃん？え、普通そうじゃん世界の心理じゃんそれはさ？？(違います)
「う〜ん。この、絶叫ゴンドラ幽霊屋敷って言うのが良いかなぁ」
『』
「楽しそうだな」
「幽霊屋敷か.....じゃあ、まずはそこか」
..........上を、向いて歩こう。(白目)
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿
『ちょ、ちょまっ！！待って何この禍々しい感じ、大丈夫？これマジの事故物件とかじゃない？？』
「それは流石にないんじゃないか？」
超冷静に指摘してくる錆兎だが、私の心は今それで傷つく余裕すらないレベルにガックガクである。
.......いや待て心境がガックガクてなんだ、ガックガクなのは膝であって心境は切羽詰まってるだけだ。(混乱)
でもあの、とにかくヤバいよこの雰囲気。え？これ気のせいなの？？
「はは、まあ安心しろA。幽霊屋敷とは言っても所詮人が作り出した物だ」
『はは、そこまで夢のない励ましもらったの初めてだよ錆兎.....』
やめてあげよ....？？
周りには小さい子もいるんだからさ、ね？(諭す口調)
と、不意に後ろで人の気配がして、恐る恐る振り向いてみる。
「じゃあ、そろそろ入るか......」
『そｯｯｯｯｯｯｯ.....うですねぇ入りますか......』
いや、冨岡先生のために頑張って叫ばなかった私超良い子。(自画自賛)
219話 はい〜も〜設定から無理〜→←217話 悲しむでしょ！
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作者名：セブンス・エイカン x他1人 | 作成日時：2020年5月13日 20時
