8話 高校デビュー ページ10
『ねぇ......あの本当に行くんですか?絶対行かなきゃダメ??というかマジこの学校広....全員金持ちかよ!!(大声)』
「静かにしろ。俺は用事があるから、先に職員室に向かえ。後から向かう」
それだけ言って、校門前に私を置いて去っていく伊黒さん。
おい待てお前、いや、ちょ、ほんま待て??止まれって.......あ〜!!もう見えなくなった!!!!
そう、今日は私が伊黒さんの家に来てから三日目の朝。私の晴れやかな(?)高校デビュー当日。
ごめんよ間の二日間飛ばして。でも書くことなかった。
........え?伊黒さんの家での生活はどうだったかって?
うん、まあ、控えめに言って超快適だったよね。
部屋綺麗だし、意外なことにご飯美味しい(失礼)し、布団は気持ちいいし、部屋広いし、ご飯美味しいし。.......ちょっと家主が口煩いけど。
『.....まあ、職員室に行くしかないか.....ん?あれ、職員室....いや私場所知らねぇじゃねえかあんの蛇野郎!!(キレ)』
もう、自分がどこに居るかとか関係なく大声で叫ぶ。
周りから冷たい視線で見られたのは気づかなかったことにして、いや、ほんとにピンチだぞこの状況!!
確か8時には職員室で待機しとくらしいんだけど、なんと今の時刻は7時55分。そして私は方向音痴。ははっ、見事なまでに終わってんなぁ......?(諦め)
もうこれどうしようもないじゃん....?逆になんで伊黒さんは私が一人で職員室に行けると思ったんだろうね??
そんなの、風柱が現代のネコカフェでデレデレしてるのと同じぐらいあり得ないじゃん(?)
『(とりあえず中?校舎に入れば良いの?そして人に聞く。いやでも私コミュしょ)』
「おいどけ邪魔だ!!」
『.....どぅわ!?え、何!?というか痛ぇな!?いやぶつかってきたの誰だ、よ........へ』
考え事をしていて前を見ていなかった私に、誰かが勢いよくぶつかってきた。
キレようと思ったし、というか普通にキレた。尻餅ついて腰痛かったしね。ジンジンする。
でも、誰だよ!?って叫ぶ前に、目に飛び込んで来たのは。
紛れもない、"アノヒト"の姿だった。
「あぁん?俺は嘴平伊之助だ!覚えとけよチビ!!」
『ハッ、あ....な、なんで』
道の真ん中に座り込んで相手を見上げる私の首筋に、いやーな汗がつたって落ちた。
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セブンス店ミカン(プロフ) - 廣岡唯さん» ありがとうございます…更新遅すぎて亀どころかもはや石なんですけど(?)頑張ります… (2022年11月15日 23時) (レス) id: 6c6c2cdc4b (このIDを非表示/違反報告)
廣岡唯 - 面白い続きが観たい… (2022年11月2日 14時) (レス) @page27 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - ミクさん» おー!コメありがとうございます!リクエストですね.....!できるかどうかわからないですが、頑張ります!! (2021年6月13日 13時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
ミク - 私は、かまぼこ隊を前世ありにして欲しい! (2021年6月13日 10時) (レス) id: c0f1b840e0 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - 点P撲滅隊リーダー兼隊長兼事の発端者。さん» お、おお、お帰りなさい....?とりあえず一周読んでくださったんですね!!あざす!!!ログイン前から読んでいただいていたとは.....嬉しいです!更新ゲロ遅なんですがちびちび頑張っていきたいと思います!!ありがとうございました!!!!(大声) (2021年5月4日 18時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セブンス・エイカン x他2人 | 作成日時:2019年11月16日 22時