【鬼滅の刃】皆さん、お変わりないようで。

21話　筋肉お化け(善逸命名) ページ26

懐かしい気配がした。同期の皆でも伊黒さんでも、煉獄さんでもない誰かの気配。


ああ、誰だっけ.....そう、確か、派手で優しい彼の気配＿＿＿＿＿＿







『んぬぁぁあ！？あ、伊黒さん！？』

「うるっさ....黙れ、静かにしろ能無しが｣







お世辞にも女子とは言い難い奇声をあげながら目を覚ました私に、横に座っていた伊黒さんがチョップを入れる。痛ぇ！！いや手加減して！！


頭を押さえつつ周りを見渡すと、白いカーテンが目にはいる。何処だここは。知らん場所やぁ....







『....えーっと、どうなったんでしたっけ？』

「は？お前が倒れたからわざわざ来てやったと言うのに....そのくだらないことしか言わぬ口を縛り付けてやろうか。もうとっくに下校時間は過ぎたんだぞ｣

『ウワーーーー誰か！！ここに暴力教師が！！！』







めっちゃ強い握力で手首を締め付けらたのでまたもや大声をあげる。痛いんだよ離せよ！！


お前あれか！とりあえず痛みで黙らせとけ的なやつか！そんなの何処ぞの兵長じゃねえかッ！！(痛みによる教訓がどーちゃらこーちゃら)

というか下校時間過ぎたの！？じゃあ今お昼じゃん、(初日だからお昼まで)






「オイオイ伊黒、その辺にしとけ｣

「....宇髄。少し見といてくれ｣


『え！！きｯ.....ょうは良い天気ですね』

「なんで"き"と"ょ"の間で区切ったんだよ｣






それはだね....筋肉お化け(善逸命名)って言いかけたからだよ(ｷﾘｯ)



突然出てきた自称祭りの神に驚くも、それより伊黒さんが出てったのが解せぬ。なぜ？？いや、私達今世は初対面な？？？

そして感じてた気配はやっぱアンタなんだな、と少し納得した。








「なんで出ていきやがった....見たいな顔してんな。俺の名はわかるか？ド派手な宇『宇髄天元、美術教員』よく知ってんなお前！派手に気に入ったぜ｣

『離れてください』

「すげえ辛辣｣







気に入らないで(切実)



気に入ったとか言い出したと思えば、肩に手を乗せてきた祭りの神。お前さ、私が倒れた理由知ってる？また倒れるよ？？良いの？？？

いやまあ、煉獄さんに比べれば宇髄さんの方が拒絶少ないけど.....



宇髄さんもかなりの大怪我をしたトラウマものだが、それでも元気な姿を見せてくれていたのでまだ良い。腕とか左目とか見てたら泣きたくなりそうだけど。








「一応初めましてだからな。この俺がジュースでも奢ってやろう｣

『マジ？アザマーース！』

「一瞬で態度変えたな｣

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