【鬼滅の刃】皆さん、お変わりないようで。

20話　記憶、ないんでしょ？ ページ25

『おっもいんだよ！』





思い切り善逸をぶん投げ、軽くなった腕から力が抜ける。

ちょっと足元から「ﾝｷﾞｪｯ｣って声が聞こえたけど気にしない。気のせい気のせい。


ふぅ、と息を吐いてその場を立ち去ろうとする(最低)と、駆け寄ってきたカナヲちゃんにより道が塞がれる。




心配してくれてるんだねありがとう！でも、今は一刻も早くこの場からいなくなりたい気分なんだわ！！







「だ、大丈夫？手、痛めてない？打ってない？｣

『うん、多分大丈夫(適当)動かせる動かせる(適当)』







うん、痛くないし手首も動くし。.....よし、問題なし！！丈夫に産んでくれてありがとうマミー！


俺は？俺の心配は？と呟く善逸は、とりあえず炭治郎に任せよう。あと伊之助は許さぬ。





『我妻君、ごめん☆』

「可愛いから許すわ｣

『君は頭をお医者さんに見てもらった方がいいと思うけど....ありがとう』

「Aちゃん！？全部口に出てるよ！！！！｣





テヘペロ的な何かをして謝ったら許された。


可愛い？そんなことないだろ！！言ってしまえばお前の方が女の子っぽいかんな！目が潤んでるのとか、マジ少女漫画の主人公並みだかんな！？

かんなかんな連呼してごめんね全国のかんなさん！！！(？)




カナヲちゃんと一緒に教室の横に移動しようとすると、誰かに肩を引き寄せられる。
え誰、え、誰？


急に肩を抱くなんて.......変態ですか？？？(引き)








「よもや！大丈夫か菅野少女！！｣








若干引きつつ顔をあげるとそこには整ったお顔。あら綺麗。....じゃないよ！！え、じゃないよね！？！(知るか)







『....あ、』

「顔色が悪いぞ！保健室に行くか！？少し顔を見せてくれ！！｣







そう言って頬に添えられる手。その瞬間、前世の煉獄んの姿が蘇る。





＿「こんな時に言うのもなんだが、俺は君に恋していた。

　 君の全てが愛しかった。すまない、でも......もう、共にはいられないな｣







最後に見せた、彼の泣きそうな笑顔を思い出す。すると、自然と頬を涙が流れた。

目の前にいる彼は、そんな私の涙を見て果たして何を思ったんだろうか。その答えは、いつになってもわからない。






『ｯ......、いや！！』







思わず手を叩いてしまって。ごめ、そんなに悲しそうな顔しないで。

だって、煉獄さんは覚えてないのに、そんな顔、




まるで、覚えているんじゃないかと錯覚してしまう。





ふ、と私の意識はそこで途切れた。

21話　筋肉お化け(善逸命名)→←19話　騎馬戦...って体育かな？？？

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