100話 隊士(無一郎side ) ページ16
「ちょこまかと小賢しいですねぇ...まずはお嬢さんから、死んでいただきましょうか」
鬼がそう言った瞬間に隊士は攻撃を受ける
どうやら致命傷にはならなかったらしいが、この程度の隊士では太刀打ちできない
「惜しいですねぇ...さて、これは避けられますか?」
『ヴッ、カハッ』
「ッ!おい!」
どうやら鬼は完全に狙いを定めたらしく、隊士は攻撃で壁に叩きつけられる
これじゃ、あの隊士がボロボロになる...どうにか、しなきゃ
僕が、なんとかしなくちゃならないんだ
再び立ち上がり鬼に向かおうとするた隊士を止め、話しかける
『無一郎君?なに...「君は逃げて」...え?』
「正直言って足手まといだから、逃げてって言ってるの
ほら、早く」
これで、この隊士は逃げられる
その結果僕が嫌われようがどうでもいい
そう思って鬼の方に顔を向けると、隊士が口を開いた
『そんなの、できるわけないでしょ!?仲間を置いてくなんて、私には無理だよ!!』
そう叫んで鬼に切りかかる隊士
先程よりも動きが良く、鬼の手をブツンと切り落とすことができた
僕も続いて鬼の首を狙う
でも、鬼の気配がガラリと変わり
二人で後ろに吹き飛ばされる
壁に叩きつけられるのは嫌だから隊士を抱えて着地した
「よくも...よくもよくもよくも!!切ってくれましたね!?私の腕を!!」
「.........まずいな」
小さく呟いて、鬼を睨み付ける
だんだんと強くなる鬼の気配と、変わっていく鬼の姿
その鬼は元下弦の肆らしく、目にその数字と╳が刻まれていた
「君にこの鬼の相手は無理だから、せめて応援でも呼んできて
背中は僕が守ってあげるから」
そう言って隊士を背中に隠す
隊士は尚も渋りなかなか了承しなかったが「ならどうするの?二人揃ってここで死ぬ?そんなバカな話ないでしょ」と言うと散々迷って走り出した
そう、それでいいんだ
弱いやつは、ただ逃げていればいい
「わあ、かっこいいですねぇ...正義の味方気取りですか?まあ、二人ともすぐに殺しますけど」
「殺させないし、殺されないよ?ほら、死ぬのはそっちだから」
そうやって挑発すると、怒りをあらわにしてこちらに攻撃を仕掛けてくる鬼
その攻撃速度は、異常な程に速かった
できるだけなぎ払ってはいるものの、切り損ねた一筋の髪がこちらに迫る
あ、これ、避けれないな
覚悟して目を瞑ったそのとき
耳に、あの隊士の声が聞こえて
腹部に激痛が走る
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セブンス・エイカン(プロフ) - 勿忘草さん» ぬあっ本当ですねバカなことやってる.....すみません.....ただ、実はこれ今の私のアカウントではなく、前のアカウントで書いてたんです。なので、パスワードで開けなくて......本当に申し訳ない、直すことができないんです!すみません、ご指摘ありがとうございました。 (2020年7月26日 21時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - 87話で鋼に「念を帯びている」とありますが、オーラではないのですか? (2020年7月26日 13時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - 時雨羅さん» 童磨!こう書くんですね......衝動的に書きすぎて名前の漢字すら調べてないとか言うね......一つでも!教えてくれてありがとうございます!とても嬉しいです! (2020年5月9日 20時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
時雨羅 - お話とっても面白いです。あと童磨はこう書きます。一つしかわからなくて申し訳ございませんがとりあえず載せます。これからも頑張ってください! (2020年5月9日 13時) (レス) id: 3904cc9db9 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - マリアさん» いえいえそんな、、、神だなんて、、、あります((申し訳ございませんでしたァ!! (2019年12月16日 7時) (レス) id: c11c2be27e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セブンス・エイカン | 作成日時:2019年11月11日 13時