検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:142,913 hit

110話 埋葬 ページ28

『よし、あとは石を上におくだけだね』

「あ、善逸!そっちの石を取ってくれ」



最後は炭治郎、善逸と三人で石を上においていく

これがなかなか重くて、炭治郎や善逸では一人で持ち上げられなかった



「勝負!勝負ゥ!!」

「うわっ起きたァ!!寝起きでこれだよ一番苦手これ」



すると目を覚ましたらしい伊之助君は近くにいた善逸を追いかけ始めた

私の背中に隠れて震える善逸と、こちらを見て「なにしてんだお前ら!!」と叫ぶ伊之助君



「埋葬だよ、伊之助も手伝ってくれないか?まだ石を運ぶ必要があるんだ」

「生き物の死骸なんか埋めて何の意味がある、俺はやらねぇぜ手伝わねぇ!!

  そんなことより俺と戦え!!」



眉をつり上げて怒鳴る伊之助君を見て、思わずため息をついた

そこまで言わなくてもいいのに...まあ、わからないなら仕方がないが


そんなことを考えながらも黙々と作業を続ける

すると炭治郎が静かに口を開いた



「そうか...傷が痛むからできないんだな?」

「........は?」

「いやいいんだ!痛みを我慢できる度合いは人それぞれだ

  大きそうな石を運んでお墓の周りにおくのはとても大変だし、俺たちで頑張るから大丈夫だよ」



突然全く外れたことを言い出した炭治郎

いや嘘だろ?それ本気なのか?

あ、でも炭治郎は天然だからな...本当にそう思っているのかもしれない



『伊之助君、いいよもう終わるし』

「........あ!お前、Aの助じゃねえか!!ここでなにやってんだ!!」

『Aの助...?というか、今気づいたの?』



ビシッと指で指されたかと思うと、よくわからない名前で呼ばれる

誰だ、Aの助って

苦笑しつつ最後の石を並べて、隊服についた泥を落とす



『さあ、終わったよ?そろそろ山をくだろうか』



そう声をかけると、善逸は素早く私のもとから正一君の側に移動し、すがり付いた



「正一君は強いんだ!正一君に俺を守ってもらうんだ!!」

「しょ、正一お兄ちゃん!」



ビービーと泣きながら抱きつく善逸に哀れみの目を向け、首に手刀を落とす

まったく、困った善逸だなほんとに



『ごめんね正一君、善逸は私が連れて帰るから安心して』

「あ、A、俺が持つぞ」

『ダメ、炭治郎は怪我をしてるでしょ』



それから三人には鬼避けの香り袋を渡し山をくだって歩いていく

あの子達が二度と鬼に会うことがありませんように


それから藤の家紋の家に着くまで他愛ない会話を繰り広げた

本誌が辛すぎる件について。→←109話 謝罪



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (86 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
181人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

セブンス・エイカン(プロフ) - 勿忘草さん» ぬあっ本当ですねバカなことやってる.....すみません.....ただ、実はこれ今の私のアカウントではなく、前のアカウントで書いてたんです。なので、パスワードで開けなくて......本当に申し訳ない、直すことができないんです!すみません、ご指摘ありがとうございました。 (2020年7月26日 21時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - 87話で鋼に「念を帯びている」とありますが、オーラではないのですか? (2020年7月26日 13時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - 時雨羅さん» 童磨!こう書くんですね......衝動的に書きすぎて名前の漢字すら調べてないとか言うね......一つでも!教えてくれてありがとうございます!とても嬉しいです! (2020年5月9日 20時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
時雨羅 - お話とっても面白いです。あと童磨はこう書きます。一つしかわからなくて申し訳ございませんがとりあえず載せます。これからも頑張ってください! (2020年5月9日 13時) (レス) id: 3904cc9db9 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - マリアさん» いえいえそんな、、、神だなんて、、、あります((申し訳ございませんでしたァ!! (2019年12月16日 7時) (レス) id: c11c2be27e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:セブンス・エイカン | 作成日時:2019年11月11日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。