109話 謝罪 ページ27
炭治郎は鼻、私は"円"でそれぞれ亡くなった人たちを探しだす
"円"で感じ取った限りではこの館にある死体は20体程だ
少々多いが、まあ二人でなんとかなるだろう
『炭治郎、私は二階に行ってくるから一階をお願いね』
「わかった!もう鬼はいないが気をつけてくれ」
炭治郎に一声かけてから二階への階段を上がれば、すぐそこに男の子の死体が転がっていた
目は恐怖で見開かれ、口からは血が垂れている
静かに近寄って瞼を閉じさせた
『助けてあげられなくてごめんね...もう、鬼は倒したから』
一人一人運ぶと時間がかかるので、他の人も先に探して一ヶ所に集めよう
そう思い少し奥に行くと、そこには腕がない少女とその少々を庇うように倒れた女性
この人たちは、稀血だからここに集められたのだろうか?可哀想に、二人は親子だったのだろう
女性の眉は無念そうに下がり、頬に涙がつたっている
『すみません...私が、もっと早く着いていたら_____』
___助けられたかもしれないのに
その言葉をぐっと呑み込んで、二人を丁寧に腕に抱えた
本当は羽織が汚れそうなのであまり気が進まなかったが、かといって引きずるわけにもいかない
ハア、とため息を着いてさっきの男の子も抱き上げ、一階の外へと足を運んだ
「あっAちゃんお帰り〜...ってイヤァァァァァァ!?血だらけじゃん!!うわぁぁぁ見ちゃ駄目だよぉっ!?ほらあっち向いて!!!」
『あ、ごめんね?配慮が足りなかったね』
出来るだけ素早く四人が掘った穴に三人を入れる
そうか、さすがにさっきの死体は子供は見れないな
これも素早く土をかけ、死体が見えないようにしてから子供たちの方をふり向いた
『もういいよー、ちゃんとお墓たてたから!』
「は、はい...あの、その血は?」
『血?...あぁ、羽織のこと?それならただ他の人の血がついただけだよ』
そう言うと「そうなんですね」とどこか安堵したような表情を浮かべる正一君
なんだろう、人でも殺したと思われたのだろうか
「エッ正一君?もしかして君も?君もなの??命の恩人とはいえAちゃんは渡さないよ??」
「え?な、違いますよ!ただ怪我をしてないか確認しただけです!」
「あれ?二人ともなんで喧嘩をしてるんだ?」
『あ、炭治郎...ちょっと止まって!ほらてる子ちゃん、清君、あっち向いて!』
なんやかんやあったが六人でやったこともあり
数時間でお墓を作る作業を終わらせることができた
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セブンス・エイカン(プロフ) - 勿忘草さん» ぬあっ本当ですねバカなことやってる.....すみません.....ただ、実はこれ今の私のアカウントではなく、前のアカウントで書いてたんです。なので、パスワードで開けなくて......本当に申し訳ない、直すことができないんです!すみません、ご指摘ありがとうございました。 (2020年7月26日 21時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - 87話で鋼に「念を帯びている」とありますが、オーラではないのですか? (2020年7月26日 13時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - 時雨羅さん» 童磨!こう書くんですね......衝動的に書きすぎて名前の漢字すら調べてないとか言うね......一つでも!教えてくれてありがとうございます!とても嬉しいです! (2020年5月9日 20時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
時雨羅 - お話とっても面白いです。あと童磨はこう書きます。一つしかわからなくて申し訳ございませんがとりあえず載せます。これからも頑張ってください! (2020年5月9日 13時) (レス) id: 3904cc9db9 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - マリアさん» いえいえそんな、、、神だなんて、、、あります((申し訳ございませんでしたァ!! (2019年12月16日 7時) (レス) id: c11c2be27e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セブンス・エイカン | 作成日時:2019年11月11日 13時