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82話 猪君は伊之助君 ページ46

『あ、善逸君に黒髪の男の子について聞くの忘れちゃった...』



一日以上経ってから唐突に思い立つ

善逸君と別れてとりあえず走り川を発見し、しばらくその近くで仮眠を取った

夜が過ぎ日が上り、いよいよ最終選別も今日で終わりである



『サバイバル、結構楽しかったけどな』



所々死体が転がっていること以外は、楽しいものだ

うん、かなりショッキングな死体が多いから、普通の子は辛いと思う


炭治郎は大丈夫かなぁ...いや、気配はしてるから生きてるのは知ってるけども


そんなことを考えていると、山の奥の方から誰かの叫び声が聞こえた


?...悲鳴ではなさそうだが、なんだろう

雄叫び?いや、それは違うか?



「_____ぉぉぉぉぉぉお」



疑問に思って立ち止まると、どんどん大きくなるその声

気配もだんだんと近づいてきたそのとき、前方から猪の頭を被った謎の生命体が突進してきた



「俺と勝負しやがれぇぇぇぇぇ!!!」

『わっと、危ない』



ひらりと身をよじり、その突進をかわす

猪を被った少年...猪君は、上半身裸の筋肉ムキムキっ子(?)だった



『こんにちは、はじめまして

  名前は何て言うのかな?』

「ああん!?そんなことはどーでもいいんだよ!!!お前!俺様と勝負しやがれ!!!」

『それはちょっと...嫌かな』

「なんでだよ!!」



ムキーーっと怒り出す猪君についフィンクスの姿を重ねる

きっともう一生会うことがないであろうフィンクスの姿は、今でも鮮明に頭に残っている


すると、騒いでいた猪君はピタリと動きを止め近づいてきた



「お前、なんでそんな顔してんだよ」

『そんな顔って、どんな?』

「くしゃくしゃの顔だ!お前は今その顔してるぜ!!」



彼の言う顔がよく分からず、首をかしげる

猪君は構わず私の方に腕を伸ばした


そして____私の目尻を、乱暴にこすった



『えっ、ん?どうしたの、猪君』

「あ!?お前は黙っとけ!」

『え、ちょ、大丈夫だから...猪君、私泣いてないから』



そういうとまたピタリと動きを止め、私の顔から手を離す

どうやら、彼は私が泣いていると思って涙を拭ってくれていたらしい



『ありがとうね、猪君

  私はA...流星Aだよ』

「俺様は嘴平伊之助だ!お前、なんかしただろ!ほわほわすんぞ!!」

『何かしたのは伊之助君の方じゃないかな』



最終選別の最終日

楽しくて少し幼い子供と知り合いになりました

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セブンス・エイカン(プロフ) - 霧雨魔梨乃さん» 天才だなんてそんなこと...ありまs((失礼しました(土下座)、ありがとうございまぁぁぁぁぁぁす!!! (2019年10月31日 22時) (レス) id: c11c2be27e (このIDを非表示/違反報告)
霧雨魔梨乃 - マジでやばい!天才だわぁ。物語作ってけれてありがとう(TOT) (2019年10月31日 21時) (レス) id: 0e4689ecab (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - booksさん» 真菰ちゃん可愛いよねぇーーーー!死んでほしくなかったぁぁぁぁ...手鬼許すまじ(怒) (2019年10月31日 7時) (レス) id: c11c2be27e (このIDを非表示/違反報告)
books - 真菰ちゃん…ま″こ″も″ぢゃぁぁん!尊いよぉぉぉーー! (2019年10月30日 23時) (レス) id: e463963ad8 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - ムーンさん» オッケーです!思いの外生存ルート人気ですね!私も映画は見に行く予定ですが映画館が大洪水になることでしょう... (2019年10月28日 7時) (レス) id: c11c2be27e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セブンス・エイカン | 作成日時:2019年10月4日 20時

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