77話 懐かしい ページ41
ついさっき顔を出した太陽を見て、目を細める
今は五日目の朝で、あれから何人かの人たちを助けた
ただ、日がたつごとに会う人数は少なくなっていって、おそらく大半は鬼に食われたのだろう
黙ってその場に座り込むと、周りには赤トンボがたくさん飛んでいた
『赤トンボ...？珍しいなぁ
夕焼けこやけの赤トンボ、ってか』
正確には朝焼けだけど、と心の中で付け足して辺りを見渡す
赤トンボってこの時期に飛んでるもんなのか？
かなり量がいるようだけど...うわ、顔にとまった
ぱっぱっと払ってとりあえずその場を離れる
私別に虫に好かれるような体質じゃなかったと思うけど...？
『夕焼けこやけーの、赤トンボ
おわれて見たのーは、いつの日か』
花華ちゃんがよく歌ってたなぁ、なんて思いながら口ずさむと、ガサッと草の揺れる音がした
「アッごめんね盗み聞きする気はなかったんだよぉ...！
って、あれ！？Aちゃん！？Aちゃんなの！？やだなにそのかっこ可愛いッ！！！｣
『あ、我妻君...？久しぶりだね、ほんと』
「わあぁぁぁぁぁぁん！！！Aちゃん助けてよおぉぉぉぉぉぉ！！！
というか俺のこと守って！！！俺、死んじゃう！！！｣
音のした方を向けばそこには＿＿＿＿＿見覚えのある、金髪の頭
そう、我妻善逸君が立っていた
我妻君は私に抱きついたかと思うと、大声で泣き始めた
そんなに怖かったのか最終選別、ならなんで来たんだ最終選別
『ほらほら落ち着いて、はい深呼吸して
大丈夫だからとりあえず落ち着いてね、我妻君』
「Aちゃん相変わらず優しいぃぃぃぃ｣
このテンション懐かしいな、我妻君
よしよしと頭を撫でれば、ぐりぐりと頭をすり付けられる
まだこの怖がりは直ってなかったのか...そんなに怖がらなきゃいけないほど弱くなさそうだが
『我妻君、元気だった？』
なんとか明るい会話にしようとしたが完全に選択間違えた
この状況で元気だと思えるほど私の頭は幸せじゃなかったらしい
言った瞬間に後悔した
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セブンス・エイカン(プロフ) - 霧雨魔梨乃さん» 天才だなんてそんなこと...ありまs((失礼しました(土下座)、ありがとうございまぁぁぁぁぁぁす！！！ (2019年10月31日 22時) (
レス) id: c11c2be27e (このIDを非表示/違反報告)
霧雨魔梨乃 - マジでやばい!天才だわぁ。物語作ってけれてありがとう(TOT) (2019年10月31日 21時) (レス) id: 0e4689ecab (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - booksさん» 真菰ちゃん可愛いよねぇーーーー！死んでほしくなかったぁぁぁぁ...手鬼許すまじ(怒) (2019年10月31日 7時) (レス) id: c11c2be27e (このIDを非表示/違反報告)
books - 真菰ちゃん…ま″こ″も″ぢゃぁぁん！尊いよぉぉぉーー！ (2019年10月30日 23時) (レス) id: e463963ad8 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - ムーンさん» オッケーです！思いの外生存ルート人気ですね！私も映画は見に行く予定ですが映画館が大洪水になることでしょう... (2019年10月28日 7時) (レス) id: c11c2be27e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セブンス・エイカン | 作成日時：2019年10月4日 20時
