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69話 暫しの別れ ページ32

少し山に入った辺りの場所で炭治郎に話しかける



『...炭治郎、ここら先は別れようか』

「えっ、どうしてだ!?」



私が提案すると炭治郎は大きく目を見開いた


炭治郎が私を守ろうとしてくれているのはわかってるし、嬉しいけど

私自身の力を試してみたいんだ



「二人一緒のほうが危なくないし...Aは女の子なのに」

『大丈夫だよ、忘れたの?私は炭治郎より早く岩を切ったんだから』



安心させるように手を握ってみるも効果はなく、炭治郎は不安そうにこちらを見つめている


...すでにここにも鬼の気配が近づいて来ている

別れるなら早くしなければ



『炭治郎、貴方と一緒に修行をした姉弟子を

  そして、これまで励んだ日々を、信じて』

「A...」



ぐっと力を入れて引き寄せられたかと思うと、炭治郎は私に抱きついた


ごめんね、不安なんだよね

絶対に大丈夫だから


そういう意味を込めて炭治郎の背中に手を回す



『じゃあ、私は西に行くから炭治郎は東に...「いや、俺が西に行く」...炭治郎』



西、その方向から強い鬼の気配がする

そして東からは強い鬼の気配はしなかった


だから私が西に行くと言ったんだけど...炭治郎も本気らしいしなぁ




『でも、やっぱり私が西に行くよ』

「いや、ダメだA

  俺もAを信じるから、Aも俺を信じてくれ」



そう言って背中を押す炭治郎の力は強く、これに抵抗するのはかなり疲れそうだ

ふっとため息をついてそちらを向く



『...わかった、また七日後に会おう』



そのまま炭治郎に背を向けて走り出す


走って!


いまだに耳に残るその言葉が、聞こえないかと怖くて

私は耳を塞ぎながらただ東に向かって走った





ーーーーーーーキリトリ線ーーーーーーー
前世の最後にシャルナークにかけられた言葉です

仲間を置いてその場を去るっていうのがトラウマっぽくなってたり...みたいな

さてさて、最終選別では一体誰と出会うんですかね〜

70話 初めての鬼狩り→←68話 白と黒



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セブンス・エイカン(プロフ) - 霧雨魔梨乃さん» 天才だなんてそんなこと...ありまs((失礼しました(土下座)、ありがとうございまぁぁぁぁぁぁす!!! (2019年10月31日 22時) (レス) id: c11c2be27e (このIDを非表示/違反報告)
霧雨魔梨乃 - マジでやばい!天才だわぁ。物語作ってけれてありがとう(TOT) (2019年10月31日 21時) (レス) id: 0e4689ecab (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - booksさん» 真菰ちゃん可愛いよねぇーーーー!死んでほしくなかったぁぁぁぁ...手鬼許すまじ(怒) (2019年10月31日 7時) (レス) id: c11c2be27e (このIDを非表示/違反報告)
books - 真菰ちゃん…ま″こ″も″ぢゃぁぁん!尊いよぉぉぉーー! (2019年10月30日 23時) (レス) id: e463963ad8 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - ムーンさん» オッケーです!思いの外生存ルート人気ですね!私も映画は見に行く予定ですが映画館が大洪水になることでしょう... (2019年10月28日 7時) (レス) id: c11c2be27e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セブンス・エイカン | 作成日時:2019年10月4日 20時

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