【鬼滅の刃】偶然、または必然か・弍【ハンターハンター】

44話　呼吸 ページ2

大きく息を吸って、地面を蹴る


"水の呼吸 肆の型 打ち潮"


そのまま目の前にある竹を切り、着地した



『っ...ふぅ』

「おぉ！すごいなA！完璧だ！｣

『ありがとう、炭治郎』



今私は、休憩時間の間に呼吸の練習を試みていた

実際使えるようにはなったし、ほとんどの呼吸の仕組みも理解した


でも、それでも、拭いきれない違和感はなんだろう


水の呼吸を使っていて感じる違和感

それは、私の体が水の呼吸に合っていないのだろう


私が他の呼吸を学べばきちんと使えるのか、それとも私の体がこの世界自体に合っていないのか


わからないな、何一つ



「あ！A、危ないぞ！！｣

『えっ...っ！』



炭治郎に指摘され我に返る

気づけば、私は体制を崩してしまっていた


しまった、これだと着地ができないっ...！


キュッと目をつぶるも、予想した衝撃がおとずれることはなく

私の体は、炭治郎の上にあった



「てて...大丈夫か？A｣

『あ、うん、大丈夫...

　 えっと、炭治郎は大丈夫？怪我してない？』



少し動揺しつつも起き上がり、炭治郎の上からどく
　
その後、炭治郎も立ち上がり、私の服についた土をはらい始めた



『いいよ、炭治郎

　 それより、ごめんね？私のせいで炭治郎の服が汚れちゃったね...』

「いや、これしき当たり前のことだ！気にしないでくれ！

　 女の子は庇わないとな！｣



ニコッと笑って言う炭治郎は、きっと凄く女の子に人気だと思う


さりげない心遣いが人気ポイントの一つ、なのかな

私は恋愛にうといところがあるのでよくわからないが、多分間違ってはいないだろう


炭治郎の着物に手を伸ばし汚れを確認する

うん、あまり大きな汚れはないな



『ふぅ、私は鱗滝さんに受け身の訓練を手伝ってもらおうかな

　 炭治郎は呼吸の練習？』

「そうたな、俺もAみたいに使いこなせるように頑張るよ！｣



私も使いこなせているわけではないのだが...

こんな私が炭治郎の手本になっていると思うと、なんだか少し恥ずかしいな


頑張ってね、と声をかけてから走り出す


私も頑張らなきゃなぁ


この頃から、ジュネーブ=Aはいなくなって

私は、流星Aという人間になったんだ

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