【鬼滅の刃】偶然、または必然か・弍【ハンターハンター】

45話　息抜き ページ3

「A、町への行き方はわかるか｣


いつも通りの朝食の時間に、ふいに鱗滝さんが聞いた


町？鱗滝さんの買い出しについていったことはあるから、道はわかるけど...

質問の意図がわからず首をかしげる



「実は義勇がお前の生活費ということで仕送りをしてくるのだが

　 義勇は給料のほとんどを送ってきているらしくてな、金が余っている｣

『え...給料のほとんど、ですか？』



鱗滝さんの衝撃の告白に驚きを隠せない


義勇さん、あなた柱ですよね？

柱は、給料が無限に貰えると聞いた覚えがあるけど...それを？ほぼ？全て？私に？


何考えてるんだろ、あの人

過保護にもほどがあるだろう



「それでだな、お前は呼吸も使えるようになっているし

　 町に買い物に行ってはどうだ｣

『買い物...一人でですか？』

「え、A一人で行くんですか！？

　 山道もあるのに、危ないですよ！！｣



すかさずそう話に入ってきた炭治郎も、過保護であり

私の周りは過保護な人しかいないのかと不安になる



「Aは見た目のわりに力がある

　 なんとかなるだろう｣



前言撤回、鱗滝さんはそんなことなかった

いや、確かに強いけど

並の男だったら40人くらいに囲まれても大丈夫だけど



『そうですね...それては、今日一日買い物に行ってきてもよろしいですか？』

「あぁ、一日楽しんでこい｣



ご飯を食べ終わると、私は普通の着物に袖を通した


この着物を着るのも久しぶりだな

最近は動きやすい服ばかり着ていたから...


髪を綺麗に結い上げ、紅も塗ってみる


ふむ、最近義勇さんから「胡蝶にもらった｣ということでもらった紅だが...

さすがは女性だ、センスがいい


白い肌に、赤色の紅がよく映えた

お金とハンカチを持って、考える


...護身用に、短刀を一つ持っていっておくか


短刀を一つ着物の袖に忍ばせる

これで何かあっても対処できるだろう



『鱗滝さん、準備ができました』

「えっ、A！？どうしたんだ、その格好！！｣

『似合ってない？』

「いや、すごく可愛いぞ！｣



パッと答えた後に、顔を赤くする炭治郎

自分から言ったのにな...まだまだ幼さが残っている



「よし、終わったなら急いで行ってこい

　 日がくれる前に帰ってくるんだぞ｣

『はい、わかりました

　 それじゃ、行ってくるね炭治郎』



炭治郎と鱗滝さんに見送られて、私は町に向かって歩みを進めた

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