290話 夢の中 ページ17
ふと気がつくと、そこは満開の桜の下だった
『(これは......？夢か、はたまたここが天国か....)』
そこまで考えて、少し馬鹿らしくなり一人で首を横に振る
別に死んだ覚えはないし、例え死んだとして私が天国に来られるはずがない
昔は数えられないほどの罪なき人を殺めていたのだし、それを今までの鬼殺で償えたとも考えにくい
だから、ここは少なくとも天国じゃない＿＿＿＿＿雰囲気から、地獄というわけでもないだろう
だとすれば、ここはやはり私の夢の中か......？
そう思っていると、不意に背後に人の気配を感じて振り返る
その時初めて、失ったはずの左腕や、切られていた足首が戻っていることに気がついた
『.......誰ですか？そこに二人、いますよね。出てきてくれません？』
両手をあげてヒラヒラ胸の辺りで振っていると
人が二人隠れているであろう場所から、何かの動く気配がする
なんだ....？
注意深くその場所を見つめていると、長く綺麗な黒髪が、チラリと見えた
「......ああっ、もうバレちゃったの！？本当にすごいのねえ、鬼殺隊の皆さんって」
「こんにちは、流星Aさん。こんなに早く気付かれちゃうとは思わなかったわ〜、ビックリ！」
『貴方、たちは......』
一人は、見覚えのある美しい緑の瞳に、綺麗に整った顔立ちの若い女の人
もう一人は、何度も見たことのある羽織を着て、私の知る人によくにた女性だった
『........伊之助に、しのぶさんの血縁のお方ですか？』
私がそう聞くと、二人はニッコリと笑って私に言う
「そう！私は１５年前童磨さんに殺されたのだけど.....伊之助の母の！嘴平琴葉です！」
「私は４年前に同じく童磨に殺された、しのぶとカナヲの姉！元花柱の胡蝶カナエよ〜」
１５年と４年前に、殺された......？
意味がわからなくて戸惑う私に、二人はまたも笑って言うのだ
「いつも伊之助に良くしてくれてありがとう、Aちゃん！
本当に嬉しいの、伊之助も大きく成長して.....お友達もたくさんできたみたいだしね、」
「私からも、しのぶとカナヲと仲良くしてくれてありがとう！
二人とも、貴方にとってもたくさん救われてるの！本当に本当に、感謝してるわ！」
死者とは思えないほどのその口ぶりに、私はポカンてして二人を見つめることしかできなかった
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セブンス・エイカン(プロフ) - キメツ好きさん» 好きですか！本当ですか！？(喜)無一郎君はできれば助けようと思ってます、コメントありがとうございます.....！じゃんじゃん(？)救済して行きますよー！ (2020年6月22日 22時) (
レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
キメツ好き - はぁぁぁ泣けますね.....やだ好きです.....()御館様もしのぶさんも助かって良かった！！玄弥くんは.....悲しいけど.....無一郎君は助かるんですかね？救済してください！お願いします！ (2020年6月22日 17時) (レス) id: b2fc3cf6a1 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - 中トトロさん» ありがとうございます！面白いと言ってもらえて嬉しいです！更新頑張りますー！ (2020年5月21日 7時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
中トトロ(プロフ) - 続編おめでとうございます！とっても面白いです！これからも更新頑張ってください！楽しみにしてますよ！ (2020年5月20日 23時) (レス) id: b4064f663e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セブンス・エイカン | 作成日時：2020年5月17日 20時
