184話 遊郭、遊女 ページ16
『で、私達はいったいどこの任務に行けばよいのでしょうか』
アオイを無事返し、私含め五人で蝶屋敷の外に出てから
音柱、宇随天元に向かって問いかける
「日本一色と欲にまみれたド派手な場所」
『色と欲........まさか、音柱様....?』
疑うような、確かめるような
そんな視線を送る私を音柱は心底面白そうに眺める
まさかとは思うが、色と欲.......
一つだけそれに該当しそうな場所は思い当たるが、流石にないだろうと自分に言い聞かせる
だって、だってその場所は
「流星は気づいたか?任務先は________″鬼の棲む遊郭″だ」
ああ、やっぱり.......
あまりにも自分の予想とピッタリで、頭を抱えたくなる
まさか未成年、しかも男の子を遊郭に行かせるなんて
私や善逸ならまだしも炭治郎や伊之助は″ソウイウコト″は知らないんじゃないのか?
いや、善逸も″ソウイウコト″に詳しい可能性は低いし
「いいか?俺は神だ!お前らは塵だ!まず最初にそれを頭に叩き込め!ねじ込め!」
........ええ
この人、本当に大丈夫なのだろうか
実力があるのは知っているが、頭に問題があるのでは?
突然バカなことを言い出した音柱に、本当に大丈夫かと不安になってくる
言っている内容はほとんど伊之助と変わらないし、この人は本当に成人男性なのだろうか
「そしてもう一度言う!俺は神だ!!」
『はあ、まあ......』
隣の善逸を見ると、明らかに変人を見る目付き
まあ、考えてみれば当たり前だろう
だって、こんなデカイ男が幼稚園児のようなことを言っているのだから
するとさっきまで黙って聞いていた炭治郎がスッと手を挙げた
「具体的には何を司る神ですか?」
........そこか
突っ込むところはそこなのか炭治郎、私は少し違うと思うんだが
天然発言をした炭治郎に、思わずため息がでる
そして炭治郎の質問を聞いた音柱は.......
「良い質問だ。お前は見込みがある」
嘘 で し ょ う ?
いや、さすがにそれは嘘だろ
だって、こんなのただの夢見る幼子の会話なのに?
「派手を司る神、つまりは祭りの神だ」
キメポーズらしき物で言いきる音柱
夢があるのは良いことだけれど....もう少し現実を見ては?
「俺は山の王だ。よろしくな祭りの神」
「何言ってんだお前....気持ち悪いやつだな」
あ、そこは嫌なんだ......
全く音柱の感性がわからないため、これからかなり苦労しそうである
.......嫌だなぁ
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セブンス・エイカン(プロフ) - リィさん» ホントですね!すみません、今直しました!ご指摘ありがとうございます!! (2021年10月18日 16時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
リィ(プロフ) - 誤字報告:174話 理由の最後の行なんですけど、恋雪が小雪になってます (2021年10月2日 18時) (レス) @page3 id: 3d8772a864 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - 勿忘草さん» はい、そうです!細かい部分まで気にしていただけるとは......ありがとうございます、本当に嬉しいです!そして、説明が足りず申し訳ない..... (2020年7月26日 21時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - シャルの携帯する他人の運命(ブラックボイス)をどう鬼滅に入れるかと思ったら携帯運命になってる...なんて読むんですか?そのままブラックボイスですか? (2020年7月26日 15時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - ありがとうございますッ!!!でもちょっと才能はあんまりないかも。これからもよろしくお願いいたします!! (2020年2月8日 19時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セブンス・エイカン x他1人 | 作成日時:2020年2月2日 22時