Orange ball 3【青峰大輝】

７８話 ページ19

柴山「合宿楽しみだね〜」









夏休みに入り、毎年恒例の合宿


色んなところから高校が集まり


ひたすら練習試合の３日間









『そういえば、どこ来るんだろう』


柴山「ん〜先輩も着いてみなきゃわかんないって言ってたしなぁ」









いつもは他県から結構集まるらしい


どんなチームがいるのか楽しみだ


















　




　



・




・




・






　




　









「え、まじ？これ」


「今IH真っただ中じゃないっけ」








　









組み合わせ表に書いてあった



その１つの高校にみんな釘付け









　






柴山「え、これまじ！？」









　






　









“桐皇学園”









　









確かにそう書かれていた









　









ということは、ここに萌音ちゃんが来る…









　









ﾋｭｯ









胸のあたりに風が通る







また、この、嫌な感覚







いつまでたっても克服できない









　









会ったら、なんて話せばいいのか



どんな顔すればいいのか








　









　







柴山「A…？」


『……え？』


柴山「大丈夫？汗すごいよ」


『あ、ちょっと暑くて、、』






　






落ち着け…









柴山「試合の準備しよ」


『そうだね』


柴山「最初桐皇だって〜」


『え…』


柴山「東京同士やる意味あるのかなー」









　






最初から、萌音ちゃんと…









　









　








「おはようございます」







　









『！！』







　









ここについたであろうチームが挨拶をする









そしてその胸に書かれているのは









　








柴山「桐皇学園だ」









　









あれ………







　








違和感を感じる









　





柴山「ねえ、主力いなくない？」





　









あの日、IH予選で見たメンバーはいない









「Aは試合だから今日はBだけらしいよ」


柴山「そうなんですね！」









　









ﾎｯ









　









緊張が一気にほぐれる






いつまで経ってもこんな感じだ









　









そして合宿はスタート



勝ったり負けたりの成績で1日を終えた









　









「各自着替えて片付けたら下に集合ね」









　









初めての高校合宿


思ったよりハードで


体力のなさを痛感









　









こんなんじゃ萌音ちゃんには届かない

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