Orange ball【青峰大輝】 (ページ24)

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２３話ページ24

「今日はここまで」

和田「Aモップいこ」

『うん』

　

　

７月３１日

結局大輝を誘うこともなく

誘われることもなく

どんどん日が過ぎて行ってしまった

　

　

和田「明日だね」

『…うん』

和田「報告待ってるからね」

『何かあったらすぐ助けてよね！？』

和田「無理よー。私も出かけるもん」

『ぶー』

　

　

はあ…

　

・

・

・

和田「あー疲れた」

『今日はランメニュー多かったもんね』

「A～！」

『どしたのさつき』

桃井「明日の夕方ひまー？」

『え、』

桃井「すぐそこで花火大会あるじゃん？

一緒に行かない？もちろん大ちゃん付き！」

和田(あちゃー、誘うの遅すぎだよー)

『あ、ごめん、明日用事あって…』

桃井「えっ、そうなんだ！ごめんね！

こんな前日に誘っちゃって…」

『ううん、誘ってくれてありがとう』

　

　

そういうと大ちゃーんと叫びながら

ぱたぱたと走っていくさつき

　
　

『……神様って意地悪だ』

　

なんでこんなギリに誘いが来るの…

しかも大輝たちも来るんでしょ？

見られたら絶対誤解されるし…

　

　

『ついてない…』

和田「あんたねー何でもかんでも何かのせいにすんじゃないよ

そもそも誘いを断らなかった、青峰を誘わなかった

自分から何も動かなかったAが悪いんだから」

　

　

そのとおり

何一つ間違ってない

　

　

『でもさ…世の中の人すべてが

ゆっこみたいにはっきり言えたり

動けるわけじゃないもん……』

　

あぁ、明らかな屁理屈

違う…わかっているのに

自分を正当化させたくて

自分は悪くないって思いたくて

いつも私は何かのせいにする

　

　
　

　
　

『ごめ…ゆっこ……』

和田「そんなの当たり前でしょ？」

　

『…え？』

　

和田「私は別に行動しなかったAを責めてるわけじゃない

みんながみんな出来たら苦労はしないわよ

私が言いたいのは、もう起こってしまったことに

向き合おうとしないでうじうじしてるのがダメって言ってんの」

『……！』