４話 ページ5
ピンポンパンポーン
【最終下校時刻になりました
校内に残っている生徒は速やかに帰宅してください】
ﾊｯ…!!
『やばい、もうこんな時間…！』
熱中しすぎて気付けば外はもう真っ暗だった
早く出なきゃ
４月と言ってもまだ日は短く
ひんやりとした夜風がカーディガンを通り抜ける
油断したな…明日から居残るときはちゃんとブレザーもっていこ
電車…何時だろ
「冬野？」
『あっ…北』
北「こんな時間まで居残ってたんか？」
『うん。今日は何かよく集中できたから』
北「そうか。お疲れさん」
『北も、お疲れ様』
待ち合わせもしてないのに部活終わりに会えた
こういう小さなことでも私にとっては嬉しいものだ
北「冬野、これ着ぃ」
『えっ…』
そういうと北は私に自身のジャージを渡してきた
北「4月でも夜はまだ寒いやろ。冬野は電車通学だったな？
家まで距離あると思うし風邪ひくから着て帰りぃ」
『そんな、申し訳ないよ…』
北「冬野が風邪ひいたら俺が嫌やねん」
『あ、う…』
北の言葉に心臓が大きく波打つ
それに合わせ体が熱くなる
『あ、ありがとう…』
受け取ったジャージに少し顔を隠しつつお礼を言う
だって今私、顔真っ赤だと思う
北「暗いし送ってこか？」
『だ、大丈夫！それに北方面違うでしょ？』
北「駅までならそんな遠くないし平気やで
冬野は女の子やし、一人じゃ危ないで」
北の優しさにどんどん魅かれていく
こんなこと、他の人にもするのだろうか
それとも私にだけなのだろうか
できれば、私にだけがいい……
『じゃ、じゃあおねが』
「俺が送っていきますんで」
『え？』
「方面も同じで電車も同じなんで俺が送りますよ」
北「そうか。じゃあ冬野頼んだわ。侑」
侑「行きますよ」
グイっ
『わっ、ちょっと』
肩を持たれ強引に連れてかれる
『何、どうしたの』
侑「何でもない」
『宮、肩痛いから』
ピタッ
ずかずかと歩いていた足が急に止まる
ガサガサッ
自分の鞄に手を突っ込み何かをあさる侑
取り出されたのは丸まったジャージ
それをバサバサ上下に振って伸ばすと
匂いを嗅ぎ、よし。とうなずいたと思ったら
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あっぷるな(プロフ) - ！！さん» ありがとうございます！毎日来てくださってるなんて…更新もっと頑張りますっ！！！！ (2022年4月19日 22時) (
レス) id: 22bcb21141 (このIDを非表示/違反報告)
あっぷるな(プロフ) - のんさん» ありがとうございます！！ (2022年4月19日 22時) (レス) id: 22bcb21141 (このIDを非表示/違反報告)
！！ - 好きです！！！！！続きが気になりすぎて毎日確認しに来てます！w (2022年4月18日 20時) (レス) @page23 id: 86690bee99 (このIDを非表示/違反報告)
のん - すごくおもしろいでし！ (2022年3月31日 0時) (レス) @page22 id: 7e78e362e0 (このIDを非表示/違反報告)
あっぷるな(プロフ) - ぱいなっぷるさん» コメントありがとうございます…！再開いたしましたので引き続き読んでくださる！(>_<) (2022年3月11日 15時) (レス) id: 18665a5742 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あっぷるな | 作成日時：2021年10月12日 17時
