第95話 ページ36
あの後私は事情を影で聞いていた。
チラリとだけ様子を見ると松葉杖を着きながらも屋上に行った。
外に出るとすぐに土方さんがいたので後ろに回って壁にもたれかかった。
ズイと袋を渡されたのでその中に手を突っ込んで、1枚の激辛せんべいを手に取った。
土「辛ぇ……ちきしょー辛くて涙出てきやがった。」
土方さんの声がそう響いた後、私と……銀時さんもバリッとせんべいをかじった。
銀「辛ぇ……」
「ほんと、辛いな…」
そしてそう呟いた。
──数日後
「…なるほど、ね。」
そりゃそうだろう、家族を失って直ぐに平常心に戻れるわけない。
沖田くんはミツバさんとお別れしたあとずっと部屋にこもりっぱなしだった。
近「Aちゃん、話を聞いてやってくれねーか?」
「……分かりました。でも、期待はしないでくださいね。」
私は沖田くんの部屋の襖に手をかけた。
そして、スパンっと開けた。
近「え、Aちゃ……」
「大丈夫です。しばらく入ってこないでくださいね。」
そして、襖を閉めるとその場に座った。
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作者名:Rukapyon | 作成日時:2022年11月24日 19時