【銀魂】色んな人の拠り所に。3 (ページ26)

今日:17 hit、昨日:0 hit、合計:2,214 hit

第86話ページ26

─数日後

私は、あの後〝転海屋〟について調べた。

その上に立つ者は……ミツバさんの旦那さんだった。

「だいたいの情報はつかみました。」

報告書にまとめたものを読み上げる。

内容は、密輸で仕入れた武器を浪士どもに高値で売りさばいているということ。

つまり、闇商人ということである。

「結論からいえば……黒。

私たちの粛清対象ですね。

……次の取り引きは、明日の晩。粛清をするとなれば明日になるということですね。」

土「……そうか。情報収集助かった。俺は道場に行く。」

竹刀を持って土方さんは先に部屋から出ていってしまった。

私も刀の手入れをしなければいけないので部屋に戻ろうとすると、パシッと誰かに腕を掴まれた。

沖「Aさん、最近俺の姉の周りをコソコソ嗅ぎまわってませんかィ？」

「……もし、そうだとしたら？」

はぐらかすように私は聞く。

沖「姉上の、幸せを奪わねぇでくだせェ……Aさんまで土方さんに……」

「…私のようなよそ者は、真面目に仕事するしかないから。

……申し訳ないけど詳しくは土方さんに聞いた方がいいよ。

私からは言えない。土方さんは道場だよ。」

沖田くんは掴んでいた腕をぱっと話すと失礼しやすとだけ言って道場の方へ行ってしまった。

「……ごめんね沖田くん。本当は、私も辛いよ。」

─大事な家族の幸せを奪うっていうのは。