第85話 ページ25
─夜
私、土方さんと山崎くんの3人は夜の港で不審船調査をしている。
「どう?不審船、あった?」
山「いえ、それと言った船は今のところありませんね……」
「そっか……それとなんでアフロなの?」
何故かアフロの山崎くん。
聞いてみたところ話をそらされた。
山「そう言えば、会われなくてよかったんですか?」
「……私も、少し気になってましたけど…武州にいた時からのご友人でしたよね……?」
土方さんはふぅ…と息を吐くと口を開いた。
土「だからなんだ。仕事とはカンケーねーだろ。というかなんでアフロなんだ。」
山崎くんはアフロについては触れずさらに土方さんに一撃
山「ミツバ殿、結婚するらしいですね〜」
土「だからなんなんだよ。なんでアフロなんだ!!」
私はコンテナにもたれかかりその話を横目で見る。
山「しかも、旦那は貿易商だとか。玉の輿ですね〜」
土「うぜー!!殴っていい!?」
山崎くんの言い方から……土方さんはミツバさんに好意を抱いてたのか。
私は目を細めると2人を眺めた。
「……そう言えば、ミツバさんからの差し入れを貰ったんですよ。」
持ってきていた紙皿に激辛せんべいを並べて座っている二人の間に差し出す。
私も、1枚だけ取ると定位置に戻った。
パリッとひと口かじると舌に刺激が走った。
「ん……から…っ!や、山崎くん水ある?」
山「え?あーはい、どうぞ。」
ペットボトルを受けとって水をのみほす。
土方さんも手に取りせんべいをかじった……
土「辛っ!!??なんだこりゃ!!」
「ミツバさんからの差し入れって言ったじゃないですか。」
土「そうじゃなくてよ…これがなんなのかって聞いてんだよ!……辛っ!!」
ふん。と鼻を鳴らしてまたかじった土方さん。
……辛いって言ってるのに……
「…!!副長!!総長!!あれ!!」
山崎くんの指差す先を見て私も、少しだけ目を見開いた
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作者名:Rukapyon | 作成日時:2022年11月24日 19時