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第84話(ミツバ篇) ページ24

「ふー……やっと朝の市中見回りが終わった…」


眠たい目を擦りながら屯所の方まで戻っていると、門の前でのぞき込むようにして女の人がいた。


「………?あの…屯所にご用ですか?」



?「!はい。実はそう…沖田総悟の姉で、挨拶に来たんですけど…」


沖田くんのお姉さん?


そう言えば、ちょっと姿が似てるかも…


「分かりました。なら、中へどうぞ。…あ、近藤さん、沖田くんのお姉さんが来られてますよ。」



近「おお!!ミツバ殿か!Aちゃん、応接室にお茶をお願いしてもいいか?」


私は頷くと食堂へお茶を淹れに向かった。


「─土方さん、通りすがりで申し訳ありませんが……沖田くんを応接室へ向かわせて欲しいんですけど…お姉さんが来られていて…」



土「……!!…分かった。」


少しだけ驚いた顔をした土方さんを横目にお茶を入れた。



お茶を持って応接室に入り、ミツバさん……を見た。



「失礼します……どうぞ…」



ミ「あ、ありがとうございます……あの…総ちゃんの上司の方ですか?」



控えめの声で聞いてきた。
私は苦笑いを浮かべて頷いた。



「一応、総長ですよ。あ、私は立花Aといいます。ミツバさん……ですよね?沖田くんからお話で聞いていました。」



そういえばそんな話も聞いたなーということを思い出して、話を続けた。



ミ「ほんとですか?私も、Aさんのこと総ちゃんから聞いていました。いつも、ありがとうございます。」


「…いえ、お気になさらないでください。それでは私はこれで…失礼します」



応接室から出た時、土方さんは見回りに向かっているのを見かけた。



……やっぱり、会わないか。



沖田くんのお姉さんが来てると言った時から反応がおかしかったしな。


「─とりあえず、寝よう。色々と考えるのは後。

……夜に不審船調査もあるし。」



部屋に戻った後、布団にのそのそと潜った。

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作者名:Rukapyon | 作成日時:2022年11月24日 19時

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