第209話 ページ6
土「にしても全く情報がねぇな。」
近「簡単に出てくるとは思ってないが、まさかここまでとはな。」
会議室にて、局長の近藤さん、副長の土方さん、総長の私、一番隊隊長の沖田くんの4人で色々と情報を整理しようと話していた。
私達を唸らせるのは、逃げた主犯格の行方。
普通、何かしら怪しい人物がいた、などの情報があっていいものである。
それなのに、その情報は欠片も出てこないのだ。
沖「そういや土方さん、九条家の人間は生きてんですかィ?」
土「……さぁな。失踪事件の犯人は何も知らないとしか言ってねぇし、行方もわかんねぇし。」
土方さんは煙草を灰皿に押し付け、そうつぶやくように言った。
土「Aの方は?」
「こっちも全く。」
土「はぁ……これで本当に見つかんのかよ……だいたい本当に、逃げ出したのか?」
近「とっつあんが言うには逃げ出したのは本当らしい。」
土「大体この事件、謎しかねぇんだよな。」
土方さんは隊士達からの報告書から目を離して、新しい煙草に火をつけた。
沖「九条家失踪事件って、どんな内容の事件ですかィ?」
土「総悟お前、この前の会議で説明しただろ……」
沖「そうでしたかィ?」
……やっぱり寝てたのね、あの時の会議。
近「まぁ振り返りがてら説明するか。」
土「……仕方ねぇな。ちゃんと聞いてろよ。」
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作者名:Rukapyon | 作成日時:2023年11月10日 18時