24:ガキくさい独占欲 ページ25
銀時に高杉、さらに松陽まで参加したAの着物選び。
3人が中々に真剣に選ぶのでAはその間とても暇だった。
「狐殿。3人はいつまで選んでいるのだろうか」
狐は素っ気なくさぁ、と首を傾げるだけでなく。
残念ながらAと揃いなのは瞳の色だけで狐の性格はAとは違うようだ。
「…夕飯の支度でもするか」
縁側で狐を膝に乗せ、撫でていたAだが日が傾いてきたのを見て腰をあげる。
「ヅラ〜!選び終わったぞ」
「…ヅラじゃない、桂だ!」
見計らったかのようなタイミングで現れた銀時にもはやお決まりになった文句を言うと銀時の背に付いていく。
「すみませんA。色々迷っていたら時間がかかりました」
「先生が選ぶのに時間かかりすぎたんだよ。俺と高杉は高速だったのに」
…なるほど。それならばAは文句を言えない。なんと言ったって先生がAのために時間かけて選んでくれたのだ。
「それでみんなが選んでくれたのは?」
Aが問いかけると3人はバッと三人三様の着物を差し出す。
しかし銀時と高杉のを見るとAは僅かに顔を顰めた。
「お前ら自分の"いめーじからー"を差し出してどうする」
それぞれ、銀時が淡い水色と白のグラデーションの綺麗な着物、高杉が濃い紫に様々な色の花が咲き乱れる着物を差し出していたからだ。
「高杉に至っては私が着るよりいっそお前が来た方が似合いそうだぞ?」
高杉がなぜその色を選んだのか知る由もないAは顔を顰めるよりなかった。
「A、晋助は君に自分の色を身につけてもらうことで」
「せんせーい?!」
見兼ねた先生が下世話なことを言おうとするがそれを珍しく素っ頓狂な声を出した高杉が遮る。
「まぁとにかく華やかなものが1枚くらいあったっていいでしょう。紫も似合うと思いますよ?」
それから松陽はその一連のやり取りを興味なさげに見ていた銀時に目を向ける。
「銀時はなんでそれを選んだんですか?」
「なんでって…俺の髪の色っぽかったから」
「銀時お前もか!!もうお前ら仲良くそれでも着てろ」
怒り気味のAはみて松陽は苦笑する。
「何時になったら気づいてもらえるんですかねぇ」
_____まぁ、精々頑張りなさい
「さて、A。私が選んだものも見て貰えますか?」
お知らせ 銀魂完結おめでとうございます→←23:赤と白の小梅
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茉莉(プロフ) - 宇治さん» めちゃくちゃ返信遅くてすみません!宇治さん、ありがとうございます!! (2019年5月5日 22時) (レス) id: 51e720f33e (このIDを非表示/違反報告)
宇治(プロフ) - こんばんは、宇治です。女の子要素無しの夢主、良いじゃないですか…!!好きです。とても。更新頑張ってくださいね!応援してます! (2019年4月15日 0時) (レス) id: c046a70699 (このIDを非表示/違反報告)
茉莉(プロフ) - 赤蛮奇さん» ですよね!幼少期はみんな可愛いですけど高杉の可愛さは異常…!ありがとうございます (2019年4月4日 12時) (レス) id: 51e720f33e (このIDを非表示/違反報告)
赤蛮奇 - 幼少期高杉ヤバイですよね!アレはもう犯罪級ですよね!更新頑張ってください楽しみにしてます! (2019年4月3日 2時) (レス) id: 2a668a49bb (このIDを非表示/違反報告)
茉莉(プロフ) - (о´∀`о)さん» ありがとうございます! (2019年3月24日 19時) (レス) id: 51e720f33e (このIDを非表示/違反報告)
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