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15:火遊びは危ないのでやめましょう ページ16

「うっわ…跡形もねぇな」

ご飯を食べ終わって松下村塾のあった場所に四人で行ってみれば門と一部を残して全て燃えてしまっていた。

「みんなが見たらビックリしますね」

「ビックリで済む範疇超えてんだろ」

昨日までは確かにそこにあったものが跡形もなく消え去っているのだビックリするだけでは済まないだろう。

「やっぱりここにももう居られませんから場所を移動しますか」

「移動って?」

ここからもし、遠くへ行くというのなら。
昨日までここで学んでいた仲間は高杉やAはどうしたら良いのだろうか。

高杉とAは肩を強ばらせた。

「ここから少し奥に行った山の方に建て替えようかと。それくらいならみんなも通えるだろうし、人目も避けられますからね」

松陽の言葉に高杉とAは顔を見合わせるとゆっくり力を抜いた。

良かった。折角見つけたこの場所がなくなるかと思った。

「これからはずっと一緒に食べるって言ったでしょう?」

そんな二人の様子を見た松陽は笑顔でおどけたようにもう忘れちゃいましたか?と付け足す。

「でも建て替えると言ったってどうすんだよ松陽。ここだって結構建てるのに時間かかっただろう」

「大丈夫ですよ銀時。私達はもう二人じゃないんですから」

松陽が目を向けた方に三人も目を移すとこちらに向かって手を振り走ってくる仲間が見える。

「みんなでやれば直ぐに終わりますよ」

「せんせー!って何これ」

「塾なくなってんじゃんか」

「分かった!銀時が火遊びして燃やしちゃったんでしょう」

「なるほど、ダメじゃん。銀時くん」

「そーだよ」

四人の元に着いた生徒達は何故かその結論に至って笑いながら銀時のことを責め立て始める。

「おかしいだろ!なんで俺が火遊びしたくらいでこんなんなんだよ!ちげーから!可笑しいから!」

勿論誰も本気でなど言ってないのだが銀時が必死に否定するのでみんなも面白がって余計に言う。

「そうだぞ銀時。火遊びなんてするから」

「最低だな」

それに便乗して高杉とAも銀時のことを責め始める。

「なんでお前らも?!お前ら一緒に居たじゃん!」

「コラ。ダメじゃないですか、銀時」

「松陽も?!」

自分達の塾が燃えてしまったのに呑気な奴らだと狐だけが退屈そうにAの首元で欠伸をしていた。

16:幼少期の高杉の可愛さって異常なものがあるよね→←14:太陽のしずく



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茉莉(プロフ) - 宇治さん» めちゃくちゃ返信遅くてすみません!宇治さん、ありがとうございます!! (2019年5月5日 22時) (レス) id: 51e720f33e (このIDを非表示/違反報告)
宇治(プロフ) - こんばんは、宇治です。女の子要素無しの夢主、良いじゃないですか…!!好きです。とても。更新頑張ってくださいね!応援してます! (2019年4月15日 0時) (レス) id: c046a70699 (このIDを非表示/違反報告)
茉莉(プロフ) - 赤蛮奇さん» ですよね!幼少期はみんな可愛いですけど高杉の可愛さは異常…!ありがとうございます (2019年4月4日 12時) (レス) id: 51e720f33e (このIDを非表示/違反報告)
赤蛮奇 - 幼少期高杉ヤバイですよね!アレはもう犯罪級ですよね!更新頑張ってください楽しみにしてます! (2019年4月3日 2時) (レス) id: 2a668a49bb (このIDを非表示/違反報告)
茉莉(プロフ) - (о´∀`о)さん» ありがとうございます! (2019年3月24日 19時) (レス) id: 51e720f33e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:茉莉 | 作者ホームページ:p://  
作成日時:2019年3月24日 9時

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