14:太陽のしずく ページ15
｢おはようございます｣
明朝。
まだ空がほんのり暗さを残している時間帯。
｢A、もう起きていたんですね｣
松陽より誰よりも早くAは起きていた。
｢ご飯の支度とかがありますから。先生、昨日はよく眠れましたか？｣
｢お陰様で。助かりましたよ、久しぶりに野宿をする羽目になる所でしたから｣
｢前は野宿をしていたんですか？｣
｢えぇ、旅をしながらこの地まで流れ着きましたから｣
そう言えば昨日の夜に銀時が流れ者だと言っていたな、とAは思い出す。ということは
｢この地から先生と銀時は遠い所に行ってしまうのですか｣
低く呟いたAの疑問に松陽は大きく瞬きをする。
｢あぁ。その考え方もありましたね｣
｢はい？｣
｢いや、この地でこれからどうやって行こうか悩んでいましたがその方法もあったのかと思って｣
先生、天然？と首を傾げればそうに違いないですね、と松陽は苦笑を返した。
｢少し気になっていたのですがその君の首元にいる狐さんは君のペットですか？｣
松陽はまるでここが定位置だと言うかのようにくるりと首元に巻きついた狐を見るとAに問うた。
｢ペット、というか。いつもそばに居る訳ではないので。でも大抵私が一人の時には常に近くに居ますね｣
｢そうですか…不思議なものですね｣
そう言うと松陽は野生の動物は警戒心が強くて人に懐くことは珍しく、更にはそのように人間にまとわりつくようなのはもっと稀であることをAに説明した。
｢君も狐さんも琥珀色の綺麗な瞳をしている。A、琥珀のもつ意味は知っていますか？｣
Aは琥珀自体は知っていたがそれが何か意味をもつものとは知らなかったので素直に首を横に振った。
｢エネルギーを循環させ、元気にする。君は本当に周りをよく見れる子だと思います。銀時と晋助。二人が弱った時には君が元気にしてあげてください｣
頭に優しく置かれた手がAの髪の毛を撫でる。それに合わせて首元に居る狐もAの頬を撫でた。
｢琥珀は太陽のしずくとも呼ばれます。君の笑顔でみんなを照らしてください。狐さんも、ね？｣
｢はい｣
｢ケンｯ｣
一人と一匹は松陽の言葉に笑顔で元気に返事をした。
15:火遊びは危ないのでやめましょう→←13:野宿でも…っていうのは勘弁して欲しい
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茉莉(プロフ) - 宇治さん» めちゃくちゃ返信遅くてすみません！宇治さん、ありがとうございます！！ (2019年5月5日 22時) (
レス) id: 51e720f33e (このIDを非表示/違反報告)
宇治(プロフ) - こんばんは、宇治です。女の子要素無しの夢主、良いじゃないですか…！！好きです。とても。更新頑張ってくださいね！応援してます！ (2019年4月15日 0時) (レス) id: c046a70699 (このIDを非表示/違反報告)
茉莉(プロフ) - 赤蛮奇さん» ですよね！幼少期はみんな可愛いですけど高杉の可愛さは異常…！ありがとうございます (2019年4月4日 12時) (レス) id: 51e720f33e (このIDを非表示/違反報告)
赤蛮奇 - 幼少期高杉ヤバイですよね！アレはもう犯罪級ですよね！更新頑張ってください楽しみにしてます！ (2019年4月3日 2時) (レス) id: 2a668a49bb (このIDを非表示/違反報告)
茉莉(プロフ) - (о´∀`о)さん» ありがとうございます！ (2019年3月24日 19時) (レス) id: 51e720f33e (このIDを非表示/違反報告)
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